Embryology

Embryology · 4.3

第2週(二層性胚盤):第11〜12日

Second Week of Development — Days 11–12

🧠 第11〜12日は「が実際に流れ始める日」と「が第3の腔所()を作る日」の2大イベントで覚える。 が母体の(毛細血管)を蝕んで陥凹と交通させ、母体血がの前身に流れ込む。同時に、の中に空所ができてとなり、胚はの橋=だけで栄養膜側とつながる状態になる。

着床の完了と子宮内膜の修復

第11〜12日ごろ、は子宮内膜の中に完全に埋没する。着床時にできた子宮内膜表面の欠損部は、周囲の子宮内膜上皮の増殖によりほぼ修復される(一時的に隆起が見られることがある)。

子宮胎盤循環の確立

はさらに深く子宮内膜の結合組織へ侵入し、母体の(毛細血管・小血管, maternal sinusoids)する。

flowchart TD
  A["<span class='jp-term jp-term-diagram' title='syncytiotrophoblast'>合胞体栄養膜</span>が子宮内膜の母体<span class='jp-term jp-term-diagram' title='sinusoids'>類洞</span>を<span class='jp-term jp-term-diagram' title='corrosion'>腐食</span>"]
  A --> B["栄養膜内の陥凹ネットワークと母体血管が交通"]
  B --> C["母体血が陥凹内に流入・還流"]
  C --> D["<span class='jp-term jp-term-diagram' title='uteroplacental circulation'>子宮胎盤循環</span>の確立"]

これにより、栄養膜内の陥凹(lacunar network, 04-2-day-9)に母体血が実際に流れ込むようになり、胚への酸素・栄養供給が拡散から母体血流を介した供給へと発展する。この陥凹ネットワークは、後にとして胎盤の機能単位になる(07-2-placenta-fetal-membranes)。

⭐ 「が母体血管をして陥凹とつなげる」ことがの始まりの起点はこの第11〜12日にある、というは頻出。

胚外中胚葉と胎外体腔の形成

これと並行して、栄養膜の内側(の内面)にという疎なが増殖する。このの中に小さな空所が多数出現し、やがて融合して1つの大きな腔所となる。これがである。

の出現により、は2層に分けられる。

位置 覆う構造
外側 栄養膜の内面と羊膜の外面を覆う
内側 卵黄嚢の外面を覆う

が拡大していく中で、胚(+羊膜+卵黄嚢)は、と呼ばれるの橋によってのみ栄養膜側とつながった状態になる。

💡 は将来、臍帯の中軸構造に発展する(07-3-umbilical-cord-amnion)。「が広がる中で胚をぶら下げている唯一の連結部」という位置づけを覚えておくと臍帯の理解につながる。

まとめ

  • 第11〜12日、は子宮内膜に完全に埋没し、内膜表面の欠損はほぼ修復される。
  • が母体して陥凹ネットワークとつなげ、が確立する。
  • 内に空所が生じ融合してとなり、体壁性・臓側性の2層に分けられる。
  • 胚は(将来の臍帯の基盤)によってのみ栄養膜側とつながる。