Oncology

Oncology · I-13

放射線療法における腫瘍・標的体積の設定

Defining the tumour and target volumes for radiotherapy

🧠 全体像:放射線治療計画では、見える腫瘍をGTV、顕微鏡的進展を含めてCTV、位置ずれ・臓器運動を補ってPTVとする。単純に一定幅を足すのではなく、腫瘍の進展様式、画像、固定、、画像誘導精度に基づき個別化する。

標的体積

体積 定義 含める情報
GTV(gross tumour volume) 、触診、内視鏡、画像で確認できる肉眼的腫瘍 ・肉眼的リンパ節・転移を部位別に定義
CTV(clinical target volume) GTVと、治療すべき顕微鏡的進展を含む解剖学的体積 浸潤様式、筋膜・臓器境界、所属リンパ節リスク
ITV(internal target volume) CTVの内部運動・形状変化を考慮した体積 呼吸、膀胱・直腸充満など
PTV(planning target volume) CTV / ITVにを加えた計画上の幾何学的体積 固定精度、画像誘導、装置精度、臓器運動
flowchart TD
  A["画像・診察で見える腫瘍<br>GTV"] --> B["顕微鏡的進展を加える<br>CTV"]
  B --> C["内部運動を考慮<br>必要に応じITV"]
  C --> D["位置合わせ不確かさを加える<br>PTV"]
  D --> E["処方線量が標的を十分被覆する計画"]

💡 PTVは「癌があると考える範囲」ではなく、を補償するための体積である。病理学的進展はCTVへ、呼吸やセットアップの不確かさはITV/PTVへ反映する。

危険臓器と関連体積

  • が高く、線量が治療計画へ影響する正常組織である。
  • は、OARの位置変動・不確かさを考慮して用いることがある。
  • 治療計画ではで標的被覆とOAR線量を確認するが、空間分布を失うため分布も同時に読む。

輪郭化の実際

まとめ

  • GTVは肉眼的腫瘍、CTVは顕微鏡的進展、PTVはを表す。
  • は固定値でなく、運動・固定・画像誘導・進展様式に基づく。
  • OAR線量と標的被覆を同時に最適化し、必要なら治療途中でする。