About

書いたことが、
古くならないように。

ハンガリーの医学部で書いている、個人の学習ノートです。医学の記述は放っておくと古くなります。ガイドラインは改訂され、添付文書は書き換わり、まれに論文そのものが撤回されます。書いた時点で正しかったことが、そのまま正しくあり続けるとは限りません。

このページは、その古さにどう対処しているかの説明です。

出典の見張りかた

全 27,137 件

  • 撤回・訂正を自動で照合74%
  • 改訂を自動で照合15%
  • 人が棚卸し11%

7,898 ノートに付けた 27,137 件の出典のうち、89% は機械が変化を見張り、残りは人が順に確認しています。

Foundation

記録のしかた

古さに気づくには、まず「何を根拠に書いたか」と「いつ読んだか」が残っている必要があります。

01

出典を付ける

書いた根拠を、ノートごとに残す

治療の第一選択、用量、診断基準の版、閾値。こうした「動く数字」には、どの資料を読んで書いたかを記録しています。あわせて、その資料が何を裏付けたのかも一文で残しています。

02

毎日、読み直す

記述が古くなっていないかを日次で確認

ボットが毎日ノートを読み、最新の医学情報と食い違っていないかを確認します。食い違えば一次資料に当たった上で書き直し、いつ・どのノートの・何を直したかを公開しています。

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Watch

出典側の変化を見張る

ノートを直さなくても、出典の側が勝手に変わることがあります。三つの方法で気づけるようにしています。

03

撤回されていないか

論文は、後から誤りや不正が判明して撤回されることがあります。引用している文献を、撤回・懸念表明・訂正の記録と定期的に突き合わせています。

Europe PMC(PubMed 由来の公的データベース)と Retraction Watch(撤回論文の専門データベース)の二つを使い、片方が取りこぼしても、もう片方が拾えるようにしています。

04

改訂されていないか

撤回よりずっと頻繁に起きるのが改訂です。薬の添付文書は年に何度も版が上がり、ガイドラインも数年ごとに置き換わります。

やっかいなのは、改訂されてもリンクは生きたままで見た目が変わらないこと。そこで資料を読んだ日付を全件記録しておき、その日より後に出典側が改訂されていないかを照合しています。

05

機械で追えないものは人が

学会サイトに置かれた PDF のように、新旧を機械では判定できない出典もあります。

これらは発行元ごとにまとめ、古いものから順に人が確認しています。「この学会の最新版は何か」は一度調べれば、その団体を引く全ノートに反映できるためです。

Limits

それでも、正しさは保証できません。

ここまでの仕組みは「古くなったことに気づく」ための道具であって、内容が正しいことを保証するものではありません。自動チェックが見ているのは出典の側の状態であって、書き手の理解が正しいかどうかではありません。

読み違い、書き写しの誤り、そもそも学習途上ゆえの誤解は当然ありえます。個人の学習記録であり、医療上の助言ではありません。診断・治療の判断には使わないでください。