生物物理学

生物物理学 · 20.02

連続の式

Continuity equation

🧠 連続のは質量保存を表す。 ・定常・1次元流として扱う特殊な場合には、を用いて A1vˉ1=A2vˉ2A_1\bar v_1=A_2\bar v_2 と書ける。

質量保存と連続の式

質量保存より、流体のでは流管のどの断面でもQが同じになる。断面が狭いほど平均速度が大きいのは、同じ時間に同じ体積を通す必要があるためである。

連続の式を表す式

A1vˉ1=A2vˉ2A_1\bar v_1=A_2\bar v_2

密度一定の流体について、AivˉiA_i\bar v_iは各断面のを表す。ここで vˉi\bar v_i は局所速度ではなくである1。

狭窄部で速度が上がる理由

全断面積が非常に大きいではが低い。

flowchart TD
  A["質量保存と連続の式"] --> B
  B["狭窄部で速度が上がる理由"] --> C
  C["全断面積が非常に大きい<span class='jp-term jp-term-diagram' title='capillary bed'>毛細血管床</span>では<span class='jp-term jp-term-diagram' title='mean flow velocity'>平均流速</span>が低い"] --> D
  D["分岐と時間変化への拡張"]

分岐と時間変化への拡張

のでは各断面のが等しいため、断面積が小さい部分ほど流速が上がる。循環系では並列血管のが大きいでが低下する。速度変化に伴う圧力変化は、理想流体ならの法則で評価する。

分岐系では一本の面積でなく枝のを比較する。分岐では一本ずつの速度ではなく流量の和が保存される。血管が伸展して断面積が時間変化する場合は単純な定常式だけでは足りず、断面積と流量の時間・空間変化を含む保存式が必要となる2。

まとめ

  • 質量保存により、・定常・1次元流ではA1v̄1=A2v̄2が成り立つ。断面積が小さい部分ではが上がる。
  • 全断面積が非常に大きいではが低い。
  • 分岐系では一本の面積でなく枝のを比較する。

出典

  1. 1.Physics-Informed Neural Networks for Brain Hemodynamic Predictions Using Medical Imaging(IEEE Transactions on Medical Imaging・2022)1次元血流モデルでは断面積・断面平均速度・圧力を保存則で結びつける閲覧 2026-08-20
  2. 2.A new two-dimensional blood flow model with arbitrary cross sections(ESAIM Mathematical Modelling and Numerical Analysis・2023)一般の血流モデルでは時間変化する断面と質量保存を含む釣り合い式を用いる閲覧 2026-08-20