Biophysics · 19.11
孤立系・等温系における過程の方向
Direction of processes in isolated / isothermal systems
🧠 定温・定圧ではギブズ自由エネルギーGibbs free energyギブズ自由エネルギー(Gibbs free energy)Gibbs free energy(ギブズ自由エネルギー)の減少方向が自発方向である。 で自発、で平衡となる。
ギブズ自由エネルギーの符号
定温定圧ではが自発、が平衡、が逆向きに自発である。エンタルピーenthalpyエンタルピー(enthalpy)enthalpy(エンタルピー)利得gain利得(gain)gain(利得)とエントロピー利得gain利得(gain)gain(利得)の競合により、同じ反応でも温度で向きが変わり得る。
孤立系・等温系における過程の方向を表す式
この形は温度が一定で、エンタルピーenthalpyエンタルピー(enthalpy)enthalpy(エンタルピー)・エントロピー変化の温度依存を無視neglect無視(neglect)neglect(無視)できる範囲で読む。
エンタルピー項とエントロピー項の競合
ΔG=ΔH−TΔSなのでエントロピーだけで方向は決まらない。
flowchart TD
A["<span class='jp-term jp-term-diagram' title='Gibbs free energy'>ギブズ自由エネルギー</span>の符号"] --> B
B["<span class='jp-term jp-term-diagram' title='enthalpy'>エンタルピー</span>項とエントロピー項の競合"] --> C
C["ΔG=ΔH−TΔSなのでエントロピーだけで方向は決まらない"] --> D
D["標準状態と細胞内条件"]
標準状態と細胞内条件
第二法則second law第二法則(second law)second law(第二法則)を定温・定圧系へ適用すると、系と周囲の全エントロピーtotal entropy全エントロピー(total entropy)total entropy(全エントロピー)増大はと等価に表せる。なので、エンタルピーenthalpyエンタルピー(enthalpy)enthalpy(エンタルピー)項とエントロピー項の競合を含むギブズ自由エネルギーGibbs free energyギブズ自由エネルギー(Gibbs free energy)Gibbs free energy(ギブズ自由エネルギー)が自発方向を決める。
ΔG=0は平衡、正なら逆方向が自発的である。実際の化学反応chemical reaction化学反応(chemical reaction)chemical reaction(化学反応)では濃度・分圧を含む反応商によりΔGが変わり、標準自由エネルギーfree energy自由エネルギー(free energy)free energy(自由エネルギー)ΔG°だけでは細胞内の向きを決められない。
まとめ
- 孤立系isolated system孤立系(isolated system)isolated system(孤立系)では全エントロピーtotal entropy全エントロピー(total entropy)total entropy(全エントロピー)変化 ΔS_total>0が自発過程の向きを示す。定温・定圧ではΔG<0が自発性spontaneous自発性(spontaneous)spontaneous(自発性)を示す。
- ΔG=ΔH−TΔSなのでエントロピーだけで方向は決まらない。
- ΔG=0は平衡、正なら逆方向が自発的である。