Biophysics · 22.09
色覚の基礎
Basis of colour sensing
🧠 色は光そのものに付属する性質ではなく、波長分布に対する3種類の錐体cone錐体(cone)cone(錐体)の相対応答を脳が比較して構成する知覚である。
色覚color vision色覚(color vision)color vision(色覚)は3種類の錐体cone錐体(cone)cone(錐体)の応答比から生じ、その相対的な活動パターンが知覚色を決める。各錐体の応答は光受容カスケードで生成されるため、波長そのものではなく最終的な三つの出力比が符号になる。
三色型符号化
ヒトには吸収スペクトルabsorption spectrum吸収スペクトル(absorption spectrum)absorption spectrum(吸収スペクトル)の異なる3種類の錐体がある。光子エネルギーと波長の関係は光子エネルギーで扱うが、色覚color vision色覚(color vision)color vision(色覚)では光子1個のエネルギーより、入射光のスペクトル分布spectral distributionスペクトル分布(spectral distribution)spectral distribution(スペクトル分布)と錐体感度の重なりが重要になる。
| 錐体 | 感度域 | 通称 |
|---|---|---|
| S-錐体 | 短波長側 | 青 |
| M-錐体 | 中波長側 | 緑 |
| L-錐体 | 長波長側 | 赤 |
各錐体のスペクトルは大きく重なるため、単一錐体の応答だけでは波長を決められない。脳はS/M/L錐体の相対的な活動比を比較する。
flowchart TD
A["光の<span class='jp-term jp-term-diagram' title='spectral distribution'>スペクトル分布</span>"] --> B["S-錐体応答"]
A --> C["M-錐体応答"]
A --> D["L-錐体応答"]
B --> E["相対応答を比較"]
C --> E
D --> E
E --> F["<span class='jp-term jp-term-diagram' title='opponent processing'>反対色処理</span>"]
F --> G["色知覚"]
異なるスペクトル分布spectral distributionスペクトル分布(spectral distribution)spectral distribution(スペクトル分布)が同じ3錐体応答比を生むと、物理的には違う光でも同じ色に見える。これをメタメリズムmetamerismメタメリズム(metamerism)metamerism(メタメリズム)といい、RGBディスプレイの加法混色additive mixing加法混色(additive mixing)additive mixing(加法混色)が成立する基礎である。
⭐ 桿体rod桿体(rod)rod(桿体)は基本的に色を区別できないため、暗所では色彩が乏しくなる。
まとめ
- 色覚color vision色覚(color vision)color vision(色覚)はS/M/L錐体の相対応答に基づく。
- 錐体の吸収スペクトルabsorption spectrum吸収スペクトル(absorption spectrum)absorption spectrum(吸収スペクトル)は重なるため、単一受容器ではなく集団応答の比較が必要である。
- 加法混色additive mixing加法混色(additive mixing)additive mixing(加法混色)とメタメリズムmetamerismメタメリズム(metamerism)metamerism(メタメリズム)は三色型色覚color vision色覚(color vision)color vision(色覚)から説明できる。