Biophysics

Biophysics · 28.04

肺気量と肺容量(respiratory volumes and capacities)

Respiratory volumes and capacities

🧠 は単独の容積、は複数のの和である。 は口を出入りする容積を時間に対して記録するため、を含む量は直接測定できない。

四つの肺気量

安静一回の吸気・呼気量をという。通常吸気の上にさらに吸える量が、通常呼気の後にさらに吐ける量が、最大呼気後にも肺に残る量がである。

これらはのどのからどこまで容積が変化したかを表す。RVは気道と肺胞が完全に空にならないことを示し、肺胞ガスの急激な変動を緩衝する。

肺容量は肺気量の和

定義 生理的な意味
(IC) TV+IRVTV+IRV 安静呼気位から最大に吸える量
ERV+RVERV+RV 安静呼気終末に肺内へ残る量
(VC) IRV+TV+ERVIRV+TV+ERV から最大に吐ける量
VC+RVVC+RV で肺にある総量

主要な関係は次のようにまとめられる。

VC=IRV+TV+ERV,TLC=VC+RVVC=IRV+TV+ERV,\qquad TLC=VC+RV

FRCは肺の内向きと胸壁の外向きの力がつり合う容積であり、単なる算術上の和ではない。の平衡点に対応する。

スパイロメトリーで測れる範囲

flowchart TD
  A["口を出入りする気体容積を記録"] --> B["TV・IRV・ERVを測定"]
  B --> C["ICとVCを算出"]
  A --> D["最大呼気後も肺内に残るRVは記録されない"]
  D --> E["RVを含むFRC・TLCも直接測定不能"]

RV、FRC、TLCを求めるにはなど別の方法が必要である。また、静的な容積だけでは気道がどれだけ速く空気を通せるかは分からない。閉塞性・疾患の判別ではなどの流量・時間指標をコンプライアンスとと合わせて読む。

容積変化の読み分け

  • 変化ではTLCやVCが低下し、肺を十分に拡げにくい。
  • 閉塞性変化では呼出不全によりRVやFRCが増えることがあり、VCだけでは重症度を捉えきれない。
  • 測定値は体格、年齢、性別、姿勢の影響を受けるため、予測値との比較が必要である。

まとめ

  • TV、IRV、ERV、RVは基本となる四つので、はその組み合わせである。
  • は出入りする容積を測るため、RVとそれを含むFRC・TLCは直接測れない。
  • 静的容積との流量指標を組み合わせると、閉塞性との違いを捉えやすい。