Embryology · 18.3
耳:外耳
Ear — External ear
🧠 外耳道は「唯一生き残った咽頭溝」、耳介は「第1・2咽頭弓の周囲にできた6つの“小丘”が寄せ集まってできた構造」と覚える。 6つの丘のどれがどの部分になるか厳密に覚える必要は薄いが、「複数の小さな隆起が集まって1つの耳介になる」という成り立ちが、耳介の位置・形の変異や副耳(耳前部preauricular耳前部(preauricular)preauricular(耳前部)の小さな皮膚垂)が比較的多い理由を説明する。
外耳道の形成
外耳道は、第1咽頭溝(16-1-pharyngeal-branchial-apparatus)——他の咽頭溝がほぼ消失する中で唯一存続するもの——の外胚葉が陥入してできる。
内側端は鼓膜(18-2-middle-ear)に達し、当初は上皮の栓meatal plug栓(meatal plug)meatal plug(栓)で満たされているが、これが吸収されて開通し、成人の外耳道腔ができる。
耳介の形成
耳介は、第1・第2咽頭弓の周囲に生じる6つの耳介小丘auricular hillocks耳介小丘(auricular hillocks)auricular hillocks(耳介小丘)という間葉性の小隆起が融合してできる。
flowchart TD
A["第1咽頭弓周囲:<span class='jp-term jp-term-diagram' title='auricular hillocks'>耳介小丘</span>1〜3"]
B["第2咽頭弓周囲:<span class='jp-term jp-term-diagram' title='auricular hillocks'>耳介小丘</span>4〜6"]
A --> C["6つの<span class='jp-term jp-term-diagram' title='auricular hillocks'>耳介小丘</span>が周囲で融合"]
B --> C
C --> D["耳介の完成"]
💡 耳介が当初、第1咽頭弓の下顎隆起mandibular prominences下顎隆起(mandibular prominences)mandibular prominences(下顎隆起)付近(=将来の顎の高さに近い、より頭側でない位置)に形成された後、下顎の発達に伴って相対的に頭側・後方へ移動するように見える点も知られている。耳介の形成に複数の小丘の癒合が関わるという成り立ちが、位置・形態のバリエーションが比較的多い理由の一端を説明する。
まとめ
- 外耳道は第1咽頭溝(存続する唯一の咽頭溝)の外胚葉が陥入して形成され、内側で鼓膜に達する。
- 耳介は第1・2咽頭弓周囲に生じる6つの耳介小丘auricular hillocks耳介小丘(auricular hillocks)auricular hillocks(耳介小丘)の融合により形成される。
- 複数の小丘の癒合という成り立ちが、耳介の位置・形態のバリエーションの多さと関連する。