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PRETEXT分類

PRETEXT classification

別名
術前病期分類システム
臓器系
腫瘍小児肝胆膵
科目
Pediatrics
トピック
小児科 3-04:神経芽腫・Wilms腫瘍・小児肝腫瘍
適用疾患
肝芽腫

🧠 全体像:(Pretreatment Extent of disease)は、・小児に対する治療開始前の画像診断によるである。肝を4区域に分け、腫瘍に侵されず温存されている区域のだけを基準にI〜IV期を判定する——年齢やAFPなどの臨床因子は一切使わない、純粋に解剖学的な分類である点がなどと共通する。・・多発性・転移などの付随所見は「アノテーション因子(C/V/P/E/F/H/M/N)」として別立てで記録し、手術計画と(CHICなど)の両方に使う。後は同じ基準をPOST-TEXTとして再適用し、の可否を判定する。

目的と適用場面

内容
目的 肝原発悪性腫瘍(主に)の進展範囲を治療開始前に記述し、初診時との要否を判定する
対象・使う場面 ・小児が疑われる小児。造影CTまたはで診断確定後、治療開始前に判定する(PRETEXT)。後に同じ基準で再評価する(POST-TEXT)
評価しないもの 年齢・値・組織型などの臨床的予後因子(CHICなどの領域)

構成要素と配点

⭐ 肝を4区域に分け、腫瘍に侵されていない区域が何区域「連続して」温存されているかだけで病期を決める。区域そのものの個数ではなくが基準になる点に注意する。この「区域」はが独自に定義する4区分であり、他の解剖学的な分類とは一致しない。

病期 定義
I 4区域のうち3区域が連続して腫瘍のない状態で温存されている
II 隣接する2区域が腫瘍のない状態で温存されている
III 隣接する2区域がともに温存されていない
IV 4区域すべてが腫瘍に置換されている

病期に加えて、次のアノテーション因子の有無を各症例で個別に記録する12。

因子 内容
C への浸潤
E への
F での多発
H または
M 遠隔転移
N リンパ節転移
P 門脈への浸潤
V 下大静脈・への浸潤

解釈とカットオフ

PRETEXT I〜IIは初診時なことが多いのに対し、III〜IVや複数のアノテーション因子(特にV・P・E)を伴う例は初診時となりやすく、による腫瘍縮小を経てする流れになる。そのものはこの解剖学的な広がりだけを表し、それ単独では予後を予測しない——CHICはPRETEXT病期にV/P/E/F/多発性・破裂、年齢(8歳以上)、低値(100 ng/mL以下)、転移の有無を組み合わせて初めて超低〜高リスクの4群を導く3。

⚠️限界と使ってはいけない場面

  • ⚠️ PRETEXT単独では予後を予測しない。 は解剖学的な進展範囲を記述するだけで、年齢・・組織型などの臨床因子と組み合わせて初めて治療強度やリスク群を決められる3。
  • ⚠️ 判定には経験のある小児放射線科医による造影CT/のが要る。 区域のの評価は者間でばらつきうる。
  • ⚠️ version(版)を確認する。 2005年版の定義は2017年にPHITT(Paediatric Hepatic International Tumour Trial)向けに国際コンセンサスで改訂されており、現行の国際共同試験は2017年版に基づく2。
  • ⚠️ 後のPOST-TEXTは同じ判定基準を用いるが、化学療法による腫瘍の線維化・壊死を腫瘍の残存と誤認しないよう、画像所見と手術所見を突き合わせて解釈する。

まとめ

  • は、・小児の治療開始前の画像所見(造影CT/)だけに基づく解剖学的なで、腫瘍のない区域のでI〜IV期を判定する。
  • 浸潤(C)・(V)・(P)・(E)・多発性(F)・または(H)・遠隔転移(M)・リンパ節転移(N)というアノテーション因子を別立てで記録し、手術計画に直結させる。
  • PRETEXT単独では予後を予測せず、CHICのように年齢・・組織型などの臨床因子と組み合わせて初めてリスク群を導く。
  • 後はPOST-TEXTとして同じ基準を再適用し、の可否を判定する。2005年版は2017年にPHITT向けに国際コンセンサスで改訂された。

出典

  1. 1.2005 PRETEXT: a revised staging system for primary malignant liver tumours of childhood developed by the SIOPEL group(Pediatric Radiology(Roebuck DJ, et al. / SIOPEL)・2006)PRETEXT分類が肝を4区域に分け、3区域が腫瘍のない状態をI期、隣接する2区域が腫瘍のない状態をII期、隣接する2区域がともに温存されない状態をIII期、4区域すべてが腫瘍に置換された状態をIV期と定義すること、尾状葉浸潤(C)・下大静脈/肝静脈浸潤(V)・門脈浸潤(P)・肝外進展(E)・多発性(F)・腫瘍破裂または腹腔内出血(H)・遠隔転移(M)・リンパ節転移(N)というアノテーション因子を併記して手術計画に用いることを確認した閲覧 2026-08-11
  2. 2.2017 PRETEXT: radiologic staging system for primary hepatic malignancies of childhood revised for the Paediatric Hepatic International Tumour Trial (PHITT)(Pediatric Radiology(Towbin AJ, Meyers RL, et al. / COG・SIOPEL・JPLT)・2018)PRETEXT分類が1992年の創設以来、肝芽腫・小児肝細胞癌の国際共同試験でリスク層別化の中心的手法として使われ続けていること、PRETEXT groupが肝内の腫瘍占拠範囲を表す一方でアノテーション因子(血管浸潤・肝外病変・多発性・破裂・転移)が付随所見を補足する2成分構成であること、術前化学療法開始後に同じ判定基準をPOST-TEXTとして再適用すること、2005年版の定義をPHITT(Paediatric Hepatic International Tumour Trial)向けに国際コンセンサスで改訂したものであることを確認した(一次資料は出版社の認証リダイレクトのため未確認、書誌情報のみ)閲覧 2026-09-05
  3. 3.CHIC Risk Stratification System for Predicting the Survival of Children With Hepatoblastoma: Data From Children With Hepatoblastoma in China(Frontiers in Oncology(Huang J, et al. / Children's Hepatic tumors International Collaboration)・2020)CHICリスク層別化がPRETEXT病期・血管/肝外浸潤・多発性・破裂に加え8歳以上の年齢・AFP低値(100 ng/mL以下)・転移の有無を組み合わせて超低〜高リスクの4群に分類すること、PRETEXT分類単独ではなく年齢・AFP・組織型などの臨床因子と組み合わせて初めて予後予測に用いられることを確認した閲覧 2026-08-11