生物物理学

生物物理学 · 02.02

フェルマーの原理

Fermat’s principle

🧠 (Fermat’s principle)は、光が「最短距離」ではなく、光学的移動時間がとなる経路を選ぶという統一原理である。

光学距離と停留条件

2点間を結ぶ実際の光路では、近傍の経路へわずかにずらしても到達時間の一次変化がゼロになる。これにより直進、反射、屈折を同じ原理から導ける。境界での位相からも、対応する屈折方向が得られる。1

flowchart TD
  A["候補経路ごとにOPLを計算"]
  B["移動時間が<span class='jp-term jp-term-diagram' title='stationary'>停留</span>となる条件"]
  C["実際の光路が決まる"]
  A --> B
  B --> C

フェルマーの原理から導ける法則

δ ⁣∫ABn ds=0\delta\!\int_A^B n\,ds=0

nnは、dsdsは微小経路長であり、積分はを表す。

「最短」と「停留」の違い

均質媒質での直進はの光線近似に対応し、境界で条件を課すと反射の法則が導かれる。

  • 一様媒質ではnnが一定なので、な経路は直線になる。
  • 反射面では変分条件からとが等しくなる。
  • が異なる境界では、距離が長くても速い媒質を多く通る経路が選ばれうる。

医学・測定への応用

段階的にが変化する分布型レンズやでは、光路が曲線になることも説明できる。計算では、式と詳細な光線追跡法の適用範囲を区別する必要がある。2

まとめ

  • は、光が「最短距離」ではなく、光学的移動時間がとなる経路を選ぶという統一原理である。
  • 一様媒質ではnnが一定なので、な経路は直線になる。
  • 段階的にが変化する分布型レンズやでは、光路が曲線になることも説明できる。

出典

  1. 1.Reconciliation of generalized refraction with diffraction theory(Optics Letters・2012)境界条件と位相連続性からの屈折方向の導出閲覧 2026-08-21
  2. 2.Ray Tracing versus Thin-Lens Formulas for IOL Power Calculation Using Swept-Source Optical Coherence Tomography Biometry(Journal of Ophthalmic and Vision Research・2022)眼内レンズ計算での薄レンズ近似と光線追跡法の比較閲覧 2026-08-21