Biophysics

Biophysics · 09.08

熱放射の医学応用

Medical applications of thermal radiation

🧠 は、皮膚から出る赤外放射を表面温度分布へ換算する補助的な機能画像である。

赤外放射から温度画像へ

人体温度で放射が中赤外域に集中することはWienの変位則から分かる。検出器は画素ごとの赤外放射をへ変換し、既知の曲線を用いて見かけの温度を求める。

flowchart TD
  A["皮膚表面から赤外放射"] --> B["赤外検出器で画素別に受光"]
  B --> C["<span class='jp-term jp-term-diagram' title='emissivity'>放射率</span>・環境反射を補正"]
  C --> D["表面温度へ換算"]
  D --> E["左右差・時間変化・局所分布を評価"]

何を反映する画像か

炎症やは高温域、虚血や血流低下は低温域として現れることがある。一方、発汗、衣服、室温、気流、、測定距離も結果を変える。放射量と温度の関係はStefan–Boltzmannの法則に従うが、が測るのは深部組織ではなく表面から届く放射である。

医学利用と限界

末梢循環の左右差、炎症部位、創傷や熱傷のなどを非接触で追跡できる。侵襲がなく繰り返し測れる反面、病因に特異的ではない。

⚠️ サーモグラフィ単独で深部病変や悪性腫瘍を確定せず、や解剖画像と組み合わせて解釈する。

まとめ

  • サーモグラフィは赤外放射から皮膚表面温度を画像化する。
  • 温度分布は局所血流や炎症を反映しうるが、環境条件にも左右される。
  • 非接触の経時評価に適する一方、深部病変の確定診断にはならない。