Biophysics

Biophysics · 10.09

発光の量子収率

Quantum yield of luminescence

🧠 は、吸収された光子のうち発光光子として戻った割合であり、励起状態の分岐比を表す。

光子数で定義する効率

蛍光量子収率ΦF\Phi_Fは、

ΦF=NemittedNabsorbed\Phi_F=\frac{N_{emitted}}{N_{absorbed}}

で定義され、通常0から1の範囲をとる。入射光子ではなく吸収された光子が分母であるため、の異なる試料を単純に発光強度だけで比較できない。

速度定数による表現

放射kfk_fと、などの無放射knrk_{nr}が一次過程なら、

ΦF=kfkf+knr\Phi_F=\frac{k_f}{k_f+\sum k_{nr}}

となる。無放射経路が速くなれば量子収率は下がる。同じの和はも決める。

明るさとの違い

量子収率が高い色素はに有利だが、実測強度は色素濃度、吸収断面積、強度、光学系、検出器感度にも依存する。装置応答を補正して初めて試料間の比較ができる。

まとめ

  • 量子収率は吸収光子数に対する放出光子数の比である。
  • 放射経路と無放射経路の速度競合で決まる。
  • 高量子収率と高い観測強度は同義ではない。