Biophysics

Biophysics · 10.13

Förster resonance energy transfer(FRET)

FRET

🧠 Förster共鳴エネルギー移動は、と受容体が数nmまで近づいたとき、の励起エネルギーが光子を介さず受容体へ移る現象である。

エネルギー移動の条件

と受容体のが重なること、遷移の配向が適切であること、両者が近接することが必要である。通常の蛍光の再吸収とは異なり、放出光子が空間を飛ぶ過程ではない。

距離の6乗依存性

FRET効率EEは、分子間距離rrとFörster距離R0R_0を用いて

E=11+(r/R0)6E=\frac{1}{1+(r/R_0)^6}

と表される。R0R_0E=0.5E=0.5となる距離で、色素対ごとに決まる。6乗依存性により1–10 nm程度の近接には敏感だが、それより遠い距離の測定には向かない。

flowchart TD
  A["<span class='jp-term jp-term-diagram' title='donor'>供与体</span>を選択的に励起"] --> B["<span class='jp-term jp-term-diagram' title='donor'>供与体</span>と受容体が数nm以内"]
  B --> C["非放射的エネルギー移動"]
  C --> D["<span class='jp-term jp-term-diagram' title='donor'>供与体</span>蛍光・寿命が低下"]
  C --> E["受容体蛍光が増加"]
  D --> F["分子間距離・相互作用を推定"]

生体分子測定

で蛋白質間相互作用、、酵素活性を可視化できる。ただし色素濃度、直接励起、漏れ込み、配向の変化を補正しないと距離だけの変化とは断定できない。

まとめ

  • FRETはから近接受容体への非放射的エネルギー移動である。
  • 効率は距離の6乗に依存し、数nmの分子となる。
  • スペクトル重なりと配向も効率を変えるため、適切な対照が必要である。