Biophysics

Biophysics · 21.04

ドナン平衡

The Donnan equilibrium

🧠 膜を通れないタンパク質が透過性イオンの分布を偏らせる。 電気的中性と各透過性イオンのを同時に満たす。

非透過性電荷が作る偏り

非透過性が細胞内にある例では、透過性が内側へ偏り、それに伴って分布とも変わる。電気的中性、各透過性イオンの電気化学平衡、粒子保存を同時に解く。

ドナン平衡を表す式

[C+]in[A]in=[C+]out[A]out[C^+]_{in}[A^-]_{in}=[C^+]_{out}[A^-]_{out}

積の関係に加え、各区画の電気的中性と保存則を同時に満たす必要がある。

電気的中性と電気化学的平衡

結果としてと浸透圧不均衡が生じる。

flowchart TD
  A["非透過性電荷が作る偏り"] --> B
  B["電気的中性と<span class='jp-term jp-term-diagram' title='electrochemical equilibrium'>電気化学的平衡</span>"] --> C
  C["結果として<span class='jp-term jp-term-diagram' title='Donnan potential'>ドナン電位</span>と浸透圧不均衡が生じる"] --> D
  D["<span class='jp-term jp-term-diagram' title='Donnan'>ドナン</span>効果と<span class='jp-term jp-term-diagram' title='cell volume'>細胞容積</span>"]

ドナン効果と細胞容積

浸透圧だけを考えると非透過性電荷によるイオン分布の偏りを説明できない。電気的中性と各透過性イオンのの平衡を同時に満たすと、と浸透圧不均衡が生じる。

実細胞は能動輸送をもつため、だけでは説明できない。効果は細胞内浸透圧を上げるため、Na⁺/K⁺ポンプと体積調節がなければ水流入と膨張を招く。

まとめ

  • 膜を通れないタンパク質が透過性イオンの分布を偏らせる。電気的中性と各透過性イオンのを同時に満たす。
  • 結果としてと浸透圧不均衡が生じる。
  • 実細胞ではNa⁺/K⁺ポンプと体積調節が働くため、単純なだけでは説明できない。