Embryology

Embryology · 11.1

体腔:胚内体腔

Body Cavities — Intraembryonic coelom

🧠 は「最初はU字型()に1つにつながった単一の空間」で、これが折りたたみ(06-4-embryonic-folding)で正中に集約され、後に3つの体腔()へ仕切られていく、というで覚える。「最初は1つ→後で3つに分割」という順序を間違えないことが理解のカギ。

胚内体腔の出現

06-2-mesoderm-derivatives)の内部に腔所が生じ、これをと呼ぶ。この腔所の出現により、は2層に分かれる。

位置 将来
外胚葉側 体壁・漿膜の
内胚葉側 ・漿膜の

馬蹄形の胚内体腔

胚が平坦なの段階では、は胚の頭側で左右がつながったの単一腔で、原始心臓の前方(になる部分)で連続している。左右の腔はそれぞれ胚の外側縁で04-3-days-11-12とも交通している。

flowchart TD
  A["平坦な胚:<span class='jp-term jp-term-diagram' title='intraembryonic coelom'>胚内体腔</span>は<span class='jp-term jp-term-diagram' title='horseshoe shape'>馬蹄形</span>(頭側で左右連続、外側縁で<span class='jp-term jp-term-diagram' title='extraembryonic coelom'>胎外体腔</span>と交通)"]
  A --> B["胚子の折りたたみ(頭尾方向・左右方向)"]
  B --> C["左右の腔が腹側正中で1つに癒合し連続した単一の<span class='jp-term jp-term-diagram' title='intraembryonic coelom'>胚内体腔</span>になる"]
  C --> D["<span class='jp-term jp-term-diagram' title='extraembryonic coelom'>胎外体腔</span>との交通は閉鎖される"]
  D --> E["その後、隔壁の形成により<span class='jp-term jp-term-diagram' title='pericardial cavity'>心膜腔</span>・<span class='jp-term jp-term-diagram' title='pleural cavity'>胸膜腔</span>・<span class='jp-term jp-term-diagram' title='peritoneal cavity'>腹膜腔</span>の3腔に区分される"]

⭐ 折りたたみ前は「頭側でつながった」、折りたたみ後は「腹側正中で1つに癒合した単一腔」という変化は、胚子の折りたたみ(06-4-embryonic-folding)の理解と表裏一体。折りたたみが体表の形だけでなく体腔の形も再構成する点を意識する。

体腔の3分割へ向けて

単一になったは、その後という左右一対の細い通路を介して、頭側の原基と尾側の原基がつながった状態になる。この通路が後にによって閉鎖され、が分離する(詳細な3分割の完成は11-3-diaphragm-formationの横隔と合わせて進む)。

💡 「単一のでつながった3つの原基→隔壁で3腔に分離」という段階を踏むことで、成人では完全に独立しているが、発生学的にはもともと1つの連続した腔であったことがわかる。

まとめ

  • 内に生じ、これを)と(内臓側)に分ける。
  • 折りたたみ前は頭側で連続したで、外側縁でと交通する。
  • 胚子の折りたたみにより左右の腔が腹側正中で癒合し、単一の連続したになる。
  • 単一体腔はでつながった原基を経て、後にで3つの体腔に分割される(11-3-diaphragm-formation)。