Embryology

Embryology · 12.3

心血管系:弁と刺激伝導系

Cardiovascular System — Valves & conducting system

応用トピック
小児の不整脈(徐脈・頻脈)

🧠 心臓の弁は「できる場所」で2種類に分かれる:(動脈の出口)は隆起の膨隆から、(心房と心室の間)は周囲の組織から。 は静脈洞(もとは静脈の合流点)に由来するが心拍のになる、という「静脈側の名残が電気系統の主役になる」意外性がポイント。

半月弁の形成

大動脈・の起始部(中隔, 12-2-cardiac-septation)の周囲に3つの結節状の膨隆が生じ、内部が吸収されて薄くなることで(大動脈弁・、各3尖)が完成する。

房室弁の形成

周囲の12-2-cardiac-septation)由来の組織が増殖し、心室側の心筋組織を巻き込みながらとして薄く削り出される(delamination)。心室側に残ったとなり、とはで連結される。

位置 尖の数
2尖
3尖

💡 が「心室の筋組織を薄く削り出して」できるのに対し、は「動脈起始部の膨隆がそのまま吸収されて」できるという由来の違いが、両者の形態(の有無)の違いを説明する。だけがをもつのはこの発生学的な違いのため。

刺激伝導系の起源

flowchart TD
  A["静脈洞の右角の壁"]
  A --> B["<span class='jp-term jp-term-diagram' title='sinoatrial (SA) node'>洞房結節</span>:右心房に取り込まれた部分に位置<br>心臓の一次<span class='jp-term jp-term-diagram' title='pacemakers'>ペースメーカー</span>"]
  C["<span class='jp-term jp-term-diagram' title='atrioventricular canal'>房室管</span>周囲・<span class='jp-term jp-term-diagram' title='Endocardial cushions'>心内膜床</span>近傍の組織"]
  C --> D["<span class='jp-term jp-term-diagram' title='atrioventricular (AV) node'>房室結節</span>と<span class='jp-term jp-term-diagram' title='AV bundle (of His)'>His束</span>(bundle of His)"]
  D --> E["左右の<span class='jp-term jp-term-diagram' title='bundle branches'>脚</span>→ <span class='jp-term jp-term-diagram' title='Purkinje fibers'>Purkinje線維</span>へ"]
  • : もとの静脈洞右角の組織に由来し、右心房への取り込み(12-1-heart-tube-looping)に伴い右心房の開口部近く)に位置するようになる。心臓の一次として自発的な興奮を生み出す。
  • : 周囲の組織に由来し、心房と心室の間の電気的興奮をする唯一の伝導路となる(線維性の心骨格が心房・心室の心筋を電気的に絶縁するため)。

)はもともと静脈洞の一部だった」という事実は非常によく問われる。静脈側の組織が心臓の電気的リズムの主役に転じるという意外性が記憶の手がかりになる。

まとめ

  • 中隔周囲の膨隆が薄く吸収されて完成する(大動脈弁・、各3尖)。
  • 由来組織が心室筋を薄く削り出して形成され、を伴う(2尖・3尖)。
  • であるは静脈洞右角に由来する。
  • 周囲の組織に由来し、心房・心室間の唯一の電気的伝導路となる。