Histopathology

Histopathology · H1-070

皮膚基底細胞癌(HE染色)

Carcinoma basocellulare (HE) - SKIN

描出疾患
基底細胞癌

🧠 全体像(basal cell carcinoma)は最も頻度の高いで、様腫瘍細胞の胞巣、辺縁の、腫瘍胞巣と間質の間の裂隙が特徴である。転移は極めてまれだが、放置すると局所へ深く浸潤して組織を破壊する。

発生機序

flowchart TD
    A["慢性紫外線曝露"] --> B["DNA損傷"]
    B --> C["PTCH1などHedgehog経路の異常"]
    C --> D["SMOシグナルが持続"]
    D --> E["<span class='jp-term jp-term-diagram' title='basal cells'>基底細胞</span>様細胞が増殖"]
    E --> F["真皮内へ腫瘍胞巣を形成"]
    F --> G["局所浸潤・<span class='jp-term jp-term-diagram' title='ulceration'>潰瘍形成</span>"]

標本の読み方

所見 読み方
様腫瘍細胞 少量の細胞質と円形・卵円形の核をもつ
腫瘍胞巣 表皮から連続または真皮内に島状に増殖する
胞巣周辺の細長い核が、境界に対して垂直に並ぶ
裂隙形成 腫瘍胞巣と・線維性間質の間に空隙が生じる
線維性間質 腫瘍胞巣を取り囲み、炎症細胞を伴いうる
表面潰瘍 表皮欠損と炎症・壊死を伴う
様構造 一部の分化型や鑑別病変でみられ、単独ではを決めない

生物学的挙動

特徴 意味
緩徐な増殖 長期間小さくみえても自然治癒しない
局所破壊性 深部軟部組織、軟骨、骨へ浸潤しうる
転移 極めてまれ
好発部位 紫外線曝露を受ける頭頸部、とくに顔面
再発リスク 部位、径、境界不明瞭、組織亜型、などで異なる

「転移しにくい」ことは「良性」を意味しない。と局所浸潤範囲の評価が重要である。

転移は極めてまれだが、進行例では所属リンパ節、肺、骨などへの転移が報告される。

扁平上皮癌との比較

項目
主な細胞 様細胞 異型
代表所見 辺縁、裂隙形成 、個細胞角化、
転移 極めてまれ 高リスク例では所属リンパ節転移しうる
主な問題 局所破壊と再発 局所浸潤に加えて転移リスク

まとめ

  • 様胞巣、辺縁、間質との裂隙を組み合わせて認識する。
  • 表面潰瘍、線維性間質、炎症は付随所見として評価する。
  • 転移は極めてまれだが、局所浸潤性の悪性腫瘍である。
  • 角化を主体とする扁平上皮癌や、良性毛包系腫瘍と鑑別する。