Histopathology

Histopathology · H2-104A

骨軟骨腫

Osteochondroma – BONE

疾患
骨軟骨腫

🧠 全体像は最も頻度の高い良性骨腫瘍で、を持つ骨性隆起が骨と連続することが組織学的特徴である。か多発性(遺伝性多発性骨症)かで背景遺伝子は共通するが、臨床的意義が異なる。

標本の要点

は正常な・骨が病変の・骨髄と連続しており、外表を軟骨帽とが覆う構造をとる。軟骨帽でが増殖し、側でを経てへ置き換わる、正常なに似た構築を示す。

所見 解釈
母床の骨と連続する成熟した
骨髄 母床の骨と連続し、正常な造血・脂肪髄の構成を示す
軟骨帽のへ置き換わる、に類似した過程
軟骨帽+ 病変表層を覆う軟とそれを包む線維性膜。小児期は厚く、成長終了後は薄くなる
flowchart TD
    A["<span class='jp-term jp-term-diagram' title='periosteum'>骨膜</span>下の軟骨性前駆組織"] --> B["<span class='jp-term jp-term-diagram' title='metaphysis of a long bone'>長管骨骨幹端</span>に骨性隆起として増殖"]
    B --> C["表層に軟骨帽・<span class='jp-term jp-term-diagram' title='Perichondrium'>軟骨膜</span>を保持"]
    C --> D["軟骨帽で<span class='jp-term jp-term-diagram' title='endochondral ossification'>内軟骨性骨化</span>が進行"]
    D --> E["<span class='jp-term jp-term-diagram' title='trabeculae'>骨梁</span>・骨髄が母床の骨と連続"]
    E --> F["骨性の茎で母床骨に結合した隆起として成熟"]

孤発性と多発性

病型 特徴
小児期〜成人に発症。単発病変が多い
。EXT1・EXT2遺伝子(鎖の合成に関与)の変異により、小児期から複数のに病変が多発する

いずれの病型でも、病変は膝周囲などに好発する。

⚠️ 遺伝性多発性骨症ではへののリスクが孤発例より高い。成長終了後の急速な増大、疼痛の新規出現、軟骨帽の異常な肥厚はを疑う所見であり、経過観察の対象になる。

骨腫瘍全般の疫学・骨腫瘍の疫学・病因・組織型・病期・症状・診断を参照する。

まとめ

  • は軟骨帽を持ち、・骨髄が母床の骨と連続する良性の骨性隆起である。
  • により軟骨帽側で骨形成が進み、正常なに類似した構築を示す。
  • 性だが、多発性は常染色体優性のEXT1/EXT2変異による遺伝性疾患である。
  • 特に遺伝性多発例ではへのリスクを念頭に経過観察する。