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Imaging findings · Published

central dot徴候

Central dot sign

別名
central dot sign
臓器系
肝胆膵
科目
Histopathology
トピック
組織病理 H2-056A:多嚢胞肝

🧠 全体像:central dot徴候が映しているのは、拡張したを取り囲むように存在するという解剖学的関係そのものである。造影CT・MRIで胆管の内腔に点状に造影される構造は、実は門脈の枝(と伴走する)であり、これがを示唆する所見として使われる。ただし所見の存在は「胆管拡張が門脈を巻き込んでいる」ことを示すだけで、それが単独か、門脈圧亢進を伴うCaroli症候群かは別に評価が必要な点を押さえる。

所見の定義

造影CT・MRIで、に拡張したの内部に、小さく強く造影される点状構造を認める。この「点」の実体は、拡張胆管に取り囲まれたの横断像であり、造影剤投与によってが周囲の低吸収・低信号な胆汁と対照的に明るく描出されることでこの所見が成り立つ1に加え、伴走するの小枝も同様に点状に造影されることがある。

モダリティと写り方

写り方
造影CT 拡張胆管内に強く造影される点状構造として描出。最初にこの所見が報告された1
造影MRI・MRCP 拡張胆管の全体像との関係を非侵襲的に評価できる。MRCPは胆管樹の分布を立体的にしやすい
超音波 拡張胆管内の血管構造をで確認できることがあるが、CT・MRIほど所見の描出は明瞭でない

診断的価値と限界

⚠️ central dot徴候はを強く示唆するが、完全に特異的ではない。 本徴候を呈しながらではなく胆管周囲嚢胞であった症例が報告されており、周囲や高度の閉塞性胆管拡張でも類似の所見が生じうる2。所見単独で診断を確定せず、胆管拡張の分布パターン(・非閉塞性か)、家族歴、腎の画像所見と統合して評価する。また、central dot徴候の陽性は拡張胆管が門脈を巻き込んでいることを示すにとどまり、それが胆管拡張のみのか、を合併し門脈圧亢進を伴うCaroli症候群かは所見からは分からず、脾腫・門脈径・静脈瘤の評価を別に要する3

鑑別

病態 central dot徴候との関係 鑑別の手掛かり
単純性肝嚢胞・多発肝嚢胞 陰性 嚢胞内部に血管構造を含まない
陰性 個々の病変が小さく、拡張胆管が門脈を取り囲む形態を取らない
陰性 胆管拡張はで、狭窄と拡張がするパターンを示す
胆管周囲嚢胞 まれに陽性 嚢胞はに沿って分布するが胆管そのものの拡張ではない2

評価の進め方

flowchart TD
    A["<span class='jp-term jp-term-diagram' title='intrahepatic bile duct'>肝内胆管</span>の<span class='jp-term jp-term-diagram' title='segmental'>分節性</span>・非閉塞性拡張を疑う"] --> B["造影CTまたは造影MRI/MRCPを施行"]
    B --> C{"拡張胆管内に点状の造影構造があるか"}
    C -->|"あり"| D["central dot徴候として<span class='jp-term jp-term-diagram' title='Caroli disease'>Caroli病</span>を疑う"]
    C -->|"なし"| E["<span class='jp-term jp-term-diagram' title='primary sclerosing cholangitis, PSC'>原発性硬化性胆管炎</span>など<br>他の胆管拡張の原因を検討"]
    D --> F["<span class='jp-term jp-term-diagram' title='congenital hepatic fibrosis'>先天性肝線維症</span>を示唆する所見<br>(脾腫・門脈拡大・静脈瘤)を評価"]
    F -->|"あり"| G["Caroli症候群として評価"]
    F -->|"なし"| H["<span class='jp-term jp-term-diagram' title='Caroli disease'>Caroli病</span>単独として評価"]
    G --> I["腎画像・家族歴でARPKDとの関連を検索"]
    H --> I

まとめ

  • central dot徴候は、拡張したに取り囲まれたが造影CT・MRIで点状に造影される所見で、拡張胆管が門脈を包み込むという解剖学的関係をそのまま反映している。
  • に特徴的な所見として使われるが、胆管周囲嚢胞や高度の閉塞性拡張でも報告されており完全に特異的ではない。
  • 拡張)や単純性肝嚢胞(血管構造を含まない)との鑑別に役立つ。
  • 所見の存在はを示唆するにとどまり、・門脈圧亢進の合併(Caroli症候群)の有無は脾腫・門脈径・静脈瘤の評価で別途確認する。

出典

  1. 1.Caroli disease: central dot sign in CT(Radiology(Choi BI, Yeon KM, Kim SH, Han MC)・1990)造影CTで拡張した肝内胆管の内腔に強い造影効果を示す微小な点状構造(central dot sign)が描出され、これが管腔内の門脈枝(拡張胆管に取り囲まれた門脈根)に一致すること、この所見がCaroli病を示唆する所見として報告されたことを確認した閲覧 2026-08-11
  2. 2.Central dot sign on CT of liver cysts(Journal of Computer Assisted Tomography(Herman TE, Siegel MJ)・1990)central dot signを呈しながらCaroli病ではなく胆管周囲嚢胞(periductal cyst)であった症例を報告し、本所見がCaroli病に限定されない(特異的ではない)ことを確認した閲覧 2026-08-11
  3. 3.Caroli Disease(StatPearls (NCBI Bookshelf)・2024)central dot signは造影CT/MRIで拡張胆管内に門脈枝が小さな点状に造影される所見であること、Caroli病(胆管拡張のみ)とCaroli症候群(胆管拡張+先天性肝線維症)を区別すること閲覧 2026-08-11