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Imaging findings · Published

軌道状陰影

Tram-track appearance

別名
気管支の軌道状走行路面電車軌道状陰影tram-track signtram-tracking
臓器系
呼吸器
科目
Pulmonology
トピック
呼吸器学 24:気管支炎と気管支拡張症
関連疾患
気管支拡張症

🧠 全体像は、気管支を長軸方向に見たとき、両側のが平行線として追える記述所見である。胸部X線だけでは感度が低いため、過去画像と症状を確認し、持続する場合は気管支径、先細り、胸膜近傍までの可視化を評価して、慢性の気管支拡張か一過性の壁肥厚かを分ける。

所見の定義

胸部X線では、肥厚または拡張したを縦断すると2本の平行線として見え、横断するととなる。これは一般ではなく、分岐する気道に沿って対になって走ることが重要である。

CTでFleischner学会がいうは、気管支が胸膜面から1 cm以内まで見える所見を指す。したがって、古典的な胸部X線の「平行な」とCTの「末梢まで見える気管支」は関連するが、同一の判定基準ではない。気管支拡張を判断するときは、これだけでなく次の3軸を組み合わせる。

評価軸 異常を示唆する所見 注意点
気管支と肺動脈の比 気管支径が径より大きい 肺動脈が細い病態、年齢、吸気量でも比は変わるため単独で確定しない
末梢への形 正常な先細りがなく、同じ太さで末梢へ続く 連続スライスまたはで確認する
可視範囲 胸膜面から1 cm以内、またはに接する気管支が見える 壁肥厚、、周囲瘢痕を併記する

慢性で不可逆的な拡張が確立していなければ、診断名の「」ではなく気管支拡張と記述する。線維化した肺に引かれて生じるは、周囲のを伴う場合に限って用いる。

⚠️ だけで慢性のと診断しない。急性感染時のや壁肥厚、肺動脈径低下による見かけの上昇を除外し、過去画像と臨床経過を確認する。

モダリティと次の行動

検査 分かること 限界・次の一手
胸部X線 明瞭な、分布の左右差 正常でも否定できない。症状が持続・反復すれば
、分布 形態を確定し、局所閉塞とびまん性病態を切り分ける
などの併存 全例ではなく、吸気CTと臨床上の疑いに応じて追加する

⭐ 局所に限局した新規の気管支拡張では、腫瘍、異物、狭窄、など中枢側の閉塞をまず検索する。びまん性・両側性なら、分布と臨床背景から感染後、免疫異常、、アレルギー性病態などの原因検索へ進む。

評価の進め方

flowchart TD
    A["<span class='jp-term jp-term-diagram' title='tram-track sign'>軌道状陰影</span>または末梢気管支を指摘"] --> B["過去画像と比較<br>新規・一過性・慢性"]
    B --> C["撮影条件と<span class='jp-term jp-term-diagram' title='airway symptoms'>気道症状</span>を確認"]
    C --> D{"胸部X線だけで疑う、または<br>症状が持続・反復するか"}
    D -->|"はい"| E["<span class='jp-term jp-term-diagram' title='thin-section CT'>薄切CT</span>で径・先細り<br><span class='jp-term jp-term-diagram' title='peripheral bronchial visibility'>末梢可視化</span>を確認"]
    D -->|"いいえ"| F["臨床経過に合わせて再評価"]
    E --> G{"<span class='jp-term jp-term-diagram' title='localized'>局所性</span>か、びまん性か"}
    G -->|"<span class='jp-term jp-term-diagram' title='localized'>局所性</span>"| H["<span class='jp-term jp-term-diagram' title='central airway obstruction'>中枢閉塞</span>を検索"]
    G -->|"びまん性"| I["分布を基に原因検索"]
    H --> J["治療後の症状と画像を比較"]
    I --> J
    F --> J

紛らわしいもの

類似所見 区別の手掛かり
単独の 対になったとして分岐・連続せず、血管、瘢痕、などでも生じる
・感染時の壁肥厚 壁が目立っても不可逆的拡張とは限らない。治療後と過去画像で持続性を確認する
気管支を短軸で見た所見で、と観察断面が異なる
周囲のが前提で、慢性気道感染による拡張と機序が異なる
肺動脈径低下 気管支が正常でもが大きくなり、見かけ上のを作りうる

まとめ

  • 胸部X線のは平行な、CTのは胸膜近傍まで見える気管支を指し、判定基準を混同しない。
  • 胸部X線は感度が低く、確定評価ではを組み合わせる。
  • による可逆的な壁肥厚・拡張を、慢性のと即断しない。
  • 過去画像で持続性を確認し、なら閉塞検索、びまん性なら分布に沿った原因検索へ進む。