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Symptoms · Published

大量喀血

Massive hemoptysis

臓器系
呼吸器
科目
Cardiology
トピック
循環器 A-01:拡張期心雑音と心音
関連疾患
気管支拡張症

🧠 全体像で患者を死なせるのは失血ではなく窒息であることが多い。気道の内腔は(成人でおよそ150mL程度)ほどしかなく、出血がそこに貯留するだけで換気ができなくなる。だからの初期対応は原因の鑑別ではなく気道の確保が最優先になる——原因別の鑑別は喀血に譲り、ここでは気道緊急事態としての管理に絞る。

気道確保と体位

⚠️ 最優先は出血側を下にする体位である。血液が肺へ流れ込む(誤嚥する)のを防ぎ、の換気を守る。

対応 目的
出血側を下にする体位 血液の肺への流入(誤嚥)を防ぐ
選択的な挿管、 肺の換気を血液から隔離する
出血部位の同定と一時的なタンポナーデ
(第一選択) 出血源となっているを止血する
外科的切除(で内科治療抵抗例) 出血源を根治的に除去する

出血側が判明していない、または迅速に判別できない場合も、まずこの体位を取ってから原因検索を進める。低酸素の進行、自発できないほどの出血量、意識低下があれば、早期にによる気道確保へ進む。並行して循環を安定させ、凝固異常があれば是正する。

気管支動脈塞栓術と外科治療

の出血源は多くがである。は体循環の一部でより高圧のため出血が急速・大量になりやすく、気道確保・循環安定後の第一選択は選択的になる。

限局した病変で内科治療に抵抗し、感染・喀血を反復する例では、などのを選択しうる。

⚠️ と共通幹から分岐することがある。 これを認識せずに塞栓するとを起こしうるため、で走行を確認してから塞栓する。

まとめ

  • は失血よりも窒息で致死的になりやすく、原因検索より気道確保を優先する。
  • 出血側を下にする体位で肺への誤嚥を防ぐ。必要なら選択的挿管・二腔を保護する。
  • 気道確保・循環安定後の第一選択は。出血源の多くは体循環由来のである。
  • で内科治療に抵抗する例では外科的切除を検討する。
  • 塞栓術ではの共通幹分岐に注意する。
  • 原因の鑑別は喀血を参照。