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Symptoms · Published

喀血

Hemoptysis

別名
血痰
臓器系
呼吸器全身
科目
CardiologyInternal MedicineMedical MicrobiologyPediatricsENTGynecology
トピック
循環器内科 A-01:拡張期心雑音と心音循環器内科 A-28:肺塞栓症内科学 N-03:腎疾患の鑑別診断微生物学 2/34:ヒト結核の起因菌、らい菌小児科 29:嚢胞性線維症耳鼻咽喉科 52:喉頭の診察と喉頭疾患の症候婦人科 39:絨毛癌
関連疾患
ANCA関連血管炎ネフリティック症候群ベーチェット病レジオネラ症気管支拡張症結核血管炎(大血管炎・中血管炎・小血管炎)顕微鏡的多発血管炎抗糸球体基底膜病(グッドパスチャー症候群)高安動脈炎市中肺炎腎肺症候群僧帽弁狭窄症多発血管炎性肉芽腫症嚢胞性線維症肺癌肺血栓塞栓症肺動脈瘤肺膿瘍
起因薬
リオシグアトリファペンチン
スコア
PERC基準Wellsスコア

🧠 全体像:喀血の評価は「本当に気道由来の出血か」を確かめるところから始まる。や、・口腔咽頭からの出血が下降してされたもの()を喀血と誤認すると、対応する診療科と検査が丸ごと変わる。気道由来と確認できたら、次に出血量随伴症状(発熱・体重減少なら感染や腫瘍、血尿・腎機能低下ならなら心疾患)で原因を絞り込む。窒息リスクを伴うは原因検索より気道確保が優先される独立した気道緊急事態で、管理はに譲る。

気道由来の出血であることの確認

所見 喀血 ・口腔咽頭由来(
性状 色、状、痰と混在 暗赤色〜、食物を伴うことがある 色だが痰との混在は乏しい
pH アルカリ性 酸性 中性〜変動
先行症状 咳・のどのイガイガ感 悪心・嘔吐
手掛かりとなる既往 呼吸器疾患 肝疾患、消化性潰瘍 の既往、内服

として下降したや、後・後の出血を「痰に血が混じる」と訴える患者は多い。鼻腔・咽頭・喉頭ので出血源を探すことが、気道由来と確定する前提になる。・喉頭原発の病変も喀血の原因になるため、嗄声・・体重減少を伴う喀血では喉頭の診察を省略しない。

出血量による分類

分類 目安 初期の対応
痰に少量の血が混じる程度 外来ベースで原因検索を進める
中等量の喀血 繰り返す、増量する 入院での経過観察と並行して原因検索
純血を大量に、窒息の徴候 原因検索より気道確保を優先。の管理に従う

💡 の量的な定義は国際的に統一されておらず、24時間量や単回量による数値は文献ごとに異なる。実地では出血量そのものより、気道閉塞・低酸素・血行動態への影響を判断する。

病態生理と原因の分類

出血源で群分けすると原因が整理しやすい。

出血源 機序 代表例
気道粘膜・ 慢性炎症で拡張・した(体循環由来の高圧系)が破綻 、嚢胞性線維症
気道内腫瘍性病変 や気道壁への浸潤 肺癌(原発・)、まれにの肺転移など)
感染による気道・肺実質傷害 粘膜の炎症(軽度)からによる血管破綻(高度)まで幅がある 程度)、肺結核の空洞病変・もありうる)
肺血管の 血栓による閉塞、静脈圧上昇、血管炎・動脈瘤 )、(拡張したの破綻)、(肺動脈の狭窄)、破裂)
肺胞毛細血管の炎症 による 、ANCA関連血管炎

💡 は体循環の一部で、より高圧である。気道からの出血が急速・大量になりやすいのはこのためで、の止血にが中心となる根拠でもある。

見逃してはいけない喀血

⚠️ 頻度ではなく危険度で並べる。

徴候の組み合わせ 想定する病態
喀血+血尿・急速なCr上昇 、ANCA関連血管炎)。血清学的検査・生検の結果を待たず対応を検討する対象
喀血+低酸素・びまん性陰影 。進行が速く呼吸不全に至りうる
喀血+喫煙歴・体重減少・嗄声 肺癌・などの悪性腫瘍。「いつもの咳」の変化が手掛かり
喀血+発熱・・体重減少 肺結核。空洞病変ではのリスクがある
喀血+突然の・頻脈
純血の大量、窒息の徴候 。→

⚠️ 喀血がないことはを除外しない。など、喀血を伴わない病型もある。

鑑別の進め方

flowchart TD
    A["喀血の訴え"] --> B{"気道由来と確認できるか"}
    B -->|"<span class='jp-term jp-term-diagram' title='epistaxis'>鼻出血</span>・口腔咽頭由来を疑う"| C["<span class='jp-term jp-term-diagram' title='otorhinolaryngology (ENT)'>耳鼻咽喉科</span>的評価へ"]
    B -->|"暗赤色・食物<span class='jp-term jp-term-diagram' title='residue'>残渣</span>を伴う"| D["<span class='jp-term jp-term-diagram' title='hematemesis'>吐血</span>を疑い消化器評価へ"]
    B -->|"気道由来と確認"| E{"窒息リスク・<span class='jp-term jp-term-diagram' title='massive hemoptysis'>大量喀血</span>か"}
    E -->|"あり"| F["気道確保を優先<br><span class='jp-term jp-term-diagram' title='massive hemoptysis'>大量喀血</span>の管理へ"]
    E -->|"なし"| G["病歴・随伴症状で群を絞る"]
    G --> H["喫煙・体重減少なら悪性腫瘍評価<br>血尿・腎機能低下なら<span class='jp-term jp-term-diagram' title='pulmonary-renal syndrome'>腎肺症候群</span>を検索<br>発熱・結核曝露なら抗酸菌検査"]
    H --> I["胸部X線・CT<br>必要に応じ気管支鏡"]

では、量と頻度、喫煙歴、結核曝露歴、心疾患の既往、血尿・浮腫の有無、体重減少、の使用を確認する。身体所見では肺雑音の左右差、、下肢腫脹など血栓の徴候を診る。

まとめ

  • 喀血の評価はまず気道由来かどうかの確認から始める。・口腔咽頭由来()との鑑別が最初の
  • 出血量は・中等量・に分けて考えるが、量そのものより気道閉塞・低酸素・血行動態への影響がを決める。
  • 出血源は気道粘膜・、気道内腫瘍、気道感染による、肺血管の、肺胞毛細血管の炎症の5群に整理できる。
  • は体循環由来の高圧系のため、気道からの出血は急速・大量になりやすい。
  • 喀血+血尿・急速なCr上昇はを疑い、血清学的検査・生検の結果を待たず対応を検討する。
  • 喀血がないことはを除外しない。
  • 窒息リスクを伴うは独立した気道緊急事態として扱う。