生物物理学

生物物理学 · 10.02

発光:励起と緩和

Luminescence: excitation and relaxation

🧠 発光は、外部エネルギーで生じた励起状態がへ戻る際に光子を放出する現象であり、とは励起の起源が異なる。

熱放射との区別

は物体の温度で決まる連続放射である。一方、発光では光、、などが特定の電子状態を励起し、その緩和経路が放出光を決める。光吸収による発光はという。

励起から光放出まで

分子は光子を吸収して高い電子・振動準位へ移るが、通常はやによって一部のエネルギーを周囲へ渡してから放射遷移する。このため放出光子は吸収光子より低エネルギーになりやすく、Stokesシフトが生じる。

経路の全体像はJablonski図で表し、発光する経路と熱へ逃げる経路の競合は量子収率を決める。

観測される三つの情報

  • :どのエネルギーの光子が出たか
  • 発光強度:吸収された光子のうち何個が放出されたか
  • :励起状態がどの速さで失われたか

まとめ

励起状態からの緩和、発光、測定値の解釈は、蛍光のと実験条件を併せて考える。12

  • 発光は熱を主因としない励起状態からの光放出である。
  • 吸収エネルギーの一部は、光を出さない緩和で失われる。
  • スペクトル・強度・寿命は、緩和経路を別々の側面から示す。

出典

  1. 1.Fluorescence Lifetime Measurements and Biological Imaging(Chemical Reviews・2010)蛍光の励起状態、寿命、量子収率および生体イメージングでの解釈閲覧 2026-08-21
  2. 2.The Development and Enhancement of FRAP as a Key Tool for Investigating Protein Dynamics(Biophysical Journal・2018)蛍光退色回復法による分子移動・動態解析の原理と限界閲覧 2026-08-21