生物物理学

生物物理学 · 18.01

物質輸送を記述する物理量

Physical quantities for describing transport of matter

🧠 粒子流は単位時間に通過する粒子数である。 密度 JJ は単位面積・単位時間あたりの輸送量である。

流量と流束密度

粒子流I_Nは断面全体を通過する量、密度Jは局所的な面積あたりの量である。Jは向きをもつベクトルで、面の方向成分を積分すると全流量になる。

物質輸送を記述する物理量を表す式

J=1AdNdtJ=\frac{1}{A}\frac{dN}{dt}

NNは粒子数、AAは断面積、JJの単位は粒子数·m⁻²·s⁻¹である。この式は断で一様な流れを仮定した平均密度であり、一般には局所ベクトル場J\boldsymbol{J}の成分を面積分して全流量を求める12。物質量ならmol·m⁻²·s⁻¹を使う。

断面を横切る輸送量

濃度や温度などの勾配がになる。

flowchart TD
  A["流量と<span class='jp-term jp-term-diagram' title='flux'>流束</span>密度"] --> B
  B["断面を横切る輸送量"] --> C
  C["濃度や温度などの勾配が<span class='jp-term jp-term-diagram' title='driving force'>駆動力</span>になる"] --> D
  D["定常輸送の読み方"]

定常輸送の読み方

による多数粒子の移動をに表す量が密度JJであり、単位面積・単位時間あたりの輸送量として定義する。濃度勾配を、を比例係数とする具体例がのである。

輸送係数×という形は・・の法則に共通する。定常状態では各点の濃度が時間変化しなくても粒子は流れ続け得るため、「変化なし」と「輸送なし」を区別する。

まとめ

  • 粒子流は単位時間に通過する粒子数である。密度 JJ は単位面積・単位時間あたりの輸送量である。
  • 濃度や温度などの勾配がになる。
  • 輸送係数×という形は・・の法則に共通する。

出典

  1. 1.Flux flummoxed: a proposal for consistent usage(Ground Water・2006)流束と流束密度を区別し局所ベクトル量として定義する閲覧 2026-08-20
  2. 2.Revised Formulation of Fick’s, Fourier’s, and Newton’s Laws for Spatially Varying Linear Transport Coefficients(ACS Omega・2019)輸送法則では局所流束と空間的に変化する輸送係数を区別する閲覧 2026-08-20