生物物理学

生物物理学 · 19.01

熱力学の基礎I―系の種類

Fundamentals I — types of systems

🧠 と外界を境界で分ける。 は物質もエネルギーも交換しない。

系と外界の境界

は物質もエネルギーも、閉鎖系は物質を交換せずエネルギーを、開放系は両方を交換できる。境界をどこに置くかで同じ対象の分類が変わるため、まず系と外界を宣言する。

物質・エネルギー交換による分類

閉鎖系はエネルギーのみ、開放系は物質とエネルギーを交換する。

flowchart TD
  A["系と外界の境界"] --> B
  B["物質・エネルギー交換による分類"] --> C
  C["閉鎖系はエネルギーのみ、開放系は物質とエネルギーを交換する"] --> D
  D["生体を開放系として捉える"]

生体を開放系として捉える

・閉鎖系・開放系の違いは、境界を越えて物質とエネルギーのどちらを交換できるかにある。系の大きさや平衡状態はとで記述し、境界を越える熱と仕事は変化のへ組み込む。

人体は物質・熱・仕事を環境と交換する開放系である。生体は栄養・酸素・熱・を交換する開放系であり、平衡ではなく定常状態として扱うことが多い。

まとめ

生物を含む系の熱力学では、保存則とエントロピー・のを同時に扱う。12

  • は周囲から境界で区切った領域である。は物質もエネルギーも交換しない。
  • 閉鎖系はエネルギーのみ、開放系は物質とエネルギーを交換する。
  • 人体は物質・熱・仕事を環境と交換する開放系である。

出典

  1. 1.Thermodynamics of Bioreactions(Annual Review of Chemical and Biomolecular Engineering・2016)生物反応における熱力学の第一・第二法則、エネルギー・エントロピー・自由エネルギー閲覧 2026-08-21
  2. 2.Thermodynamics of stoichiometric biochemical networks in living systems far from equilibrium(Biophysical Chemistry・2005)平衡・非平衡の生化学系における熱力学ポテンシャルと過程の方向性閲覧 2026-08-21