生物物理学

生物物理学 · 19.12

熱力学系の平衡条件

Equilibrium conditions of thermodynamic systems

🧠 平衡では温度・圧力・などが釣り合う。 微視的にはとが等しい動的平衡である。

ポテンシャルの極小としての平衡

平衡では許された微小変化に対して適切な熱力学ポテンシャルが極小となり、な正味流れがない。定温定圧ならG、定温定積ならFが最小になる。

熱力学系の平衡条件を表す式

ΔG=0(T,p  constant)\Delta G=0\quad(T,p\;constant)

定温定圧条件では平衡でGGが極小になり、許された微小変化に対して一次変化が0となる。

正逆過程が釣り合う状態

平衡では適切な電位が最小となる。

flowchart TD
  A["ポテンシャルの極小としての平衡"] --> B
  B["正逆過程が釣り合う状態"] --> C
  C["平衡では適切な電位が最小となる"] --> D
  D["平衡と定常状態の違い"]

平衡と定常状態の違い

平衡では熱的・力学的・化学的なが消え、微視的にはとが等しい動的平衡となる。どの量が極小になるかは系と外界の交換条件に依存し、定温・定圧ではが最小となる。

はエネルギーを消費して平衡から離れた定常状態を保つ。平衡は静止ではなく正逆過程が等しい動的状態である。生体の定常状態は物質・エネルギー流を伴うため熱力学的平衡とは異なる。

まとめ

生物を含む系の熱力学では、保存則とエントロピー・のを同時に扱う。12

  • 平衡では温度・圧力・などが釣り合う。微視的にはとが等しい動的平衡である。
  • 平衡では適切な電位が最小となる。
  • はエネルギーを消費して平衡から離れた定常状態を保つ。

出典

  1. 1.Thermodynamics of Bioreactions(Annual Review of Chemical and Biomolecular Engineering・2016)生物反応における熱力学の第一・第二法則、エネルギー・エントロピー・自由エネルギー閲覧 2026-08-21
  2. 2.Thermodynamics of stoichiometric biochemical networks in living systems far from equilibrium(Biophysical Chemistry・2005)平衡・非平衡の生化学系における熱力学ポテンシャルと過程の方向性閲覧 2026-08-21