Biophysics

Biophysics · 20.05

ハーゲン–ポアズイユの法則と流動抵抗

Hagen–Poiseuille law; flow resistance

🧠 円管流では流量がと半径の4乗に比例する。 粘度と管長が大きいほど流れは減る。

円管内層流の速度分布

円管内の抵抗に打ち勝つと放物線状速度分布ができる。定常・・剛体円管・十分発達した流れという条件で、QはΔpに比例しLとηに反比例する。

ハーゲン–ポアズイユの法則と流動抵抗を表す式

IV=πr4Δp8ηL,R=8ηLπr4I_V=\frac{\pi r^4\Delta p}{8\eta L},\qquad R=\frac{8\eta L}{\pi r^4}

rrは管半径、LLは管長、Δp\Delta pである。抵抗R=Δp/IVR=\Delta p/I_Vの単位はPa·s/m³となる。

圧力差から流量へ

流動抵抗は8ηL/(πr⁴)である。

flowchart TD
  A["円管両端の<span class='jp-term jp-term-diagram' title='pressure difference'>圧力差</span> $\Delta p$"] --> B
  B["<span class='jp-term jp-term-diagram' title='viscosity'>粘性</span>を伴う定常<span class='jp-term jp-term-diagram' title='laminar flow'>層流</span>"] --> C
  C["放物線状の速度分布"] --> D
  D["断面全体で積分<br>$Q\propto r^4\Delta p/(\eta L)$"] --> E
  E["半径の微小変化<br>抵抗を大きく変える"]

半径の4乗則と血管

法則を円管断面全体で積分すると、と流量を結ぶ則が得られる。ただしが大きく化すればこの比例関係は崩れる。循環系では、この抵抗との圧力降下が血管系の圧力分布を作る。

わずかな血管収縮・血管拡張が血流と血圧を大きく変える。半径の4乗依存性により軽い血管収縮でも抵抗が大きく増えるが、生体血管の弾性や血液のは理想式からのずれを生む。

まとめ

  • 円管流では流量がと半径の4乗に比例する。粘度と管長が大きいほど流れは減る。
  • 流動抵抗は8ηL/(πr⁴)である。
  • わずかな血管収縮・血管拡張が血流と血圧を大きく変える。