Biophysics

Biophysics · 24.16

筋生物物理III:仕事(work)・パワー(power)・力–速度曲線(force–velocity curve)

Muscle biophysics III — work, power; force–velocity curve

🧠 筋の外部は力と短縮速度の積なので、最大力でもでもなく、中間の負荷で最大になる。

仕事とパワー

筋が外力 FF に逆らって距離 ΔxΔx だけ短縮すると、WW を行う。単位時間当たりの仕事がPP である。

W=FΔx,P=dWdt=FvW=F\Delta x,\qquad P=\frac{dW}{dt}=Fv

では v=0v=0 のため外部は0である。ただし張力維持のための消費は続く。

短縮性収縮の力–速度関係

では、が増えるほど短縮速度が低下する。負荷がほぼ0なら速度は最大だが FF が小さく、最大張力では FF は大きいが v=0v=0 である。

flowchart TD
  A["ほぼ無負荷<br>速度最大・力最小"] --> B["中間負荷<br>力と速度がともに有限"]
  B --> C["外部<span class='jp-term jp-term-diagram' title='power'>パワー</span>最大"]
  C --> D["<span class='jp-term jp-term-diagram' title='isometric'>等尺性</span>負荷<br>速度0・力最大"]

負荷があるとの進行が遅くなるため、の負荷依存性が筋全体の曲線へ現れる。これは分子モーターのと共通する考え方である。

伸張性収縮

では、活動中の筋が外力で引き伸ばされる。最大張力を超える力を比較的少ないATP消費で受け止められるが、微細損傷が生じやすい。短縮性・・伸張性では、速度の向きとの符号も異なる。

💡 最大力・・最大は同じ負荷条件では得られない。P=FvP=Fv の両因子を同時に見る。

まとめ

  • W=FΔxW=F\Delta xP=FvP=Fv で表される。
  • では負荷が増えるほど短縮速度が低下する。
  • 外部は力と速度の積なので中間負荷で最大になる。
  • は大きな力を低い代謝コストで受け止めるが、損傷を伴いうる。