Biophysics

Biophysics · 25.03

質量分析(mass spectrometry)の電離(ionization):ESIとMALDI

Ionization methods in mass spectrometry — ESI, MALDI

🧠 では中性分子をそのまま分離できないため、ESIまたはMALDIで壊れやすい生体分子を穏やかに気相イオンへ変換する。

質量分析における電離

は気相イオンをm/zm/z に従って分離・検出する。電離法は、試料をイオンへ変換すると同時に、電荷状態、、後段の器との適合性を決める。

ESIとMALDIはいずれもで、大きく壊れやすい生体分子の過度なを抑える。

ESIとMALDIの比較

特徴 ESI MALDI
正式名
試料 溶液を連続導入 マトリックスと共
イオン生成 液滴の脱溶媒 レーザーパルスによる脱離・電離
電荷状態 多価イオンが多い 一価イオンが多い
相性のよい測定 液体連結 パルス式TOF、イメージング

ESIではで作った液滴が分裂と脱溶媒を繰り返し、気相イオンを生む。多価化により、でも装置の測定可能な m/zm/z 範囲へ入れられるが、電荷状態のデコンボリューションが必要になる。

MALDIではマトリックスがレーザー光を吸収し、試料分子を固相から脱離・電離させる。

試料から質量スペクトルまで

flowchart TD
  A["生体分子試料"] --> B["ESI:<span class='jp-term jp-term-diagram' title='charged'>荷電</span>液滴<br>または<br>MALDI:レーザー脱離"]
  B --> C["気相イオンを生成"]
  C --> D["<span class='jp-term jp-term-diagram' title='mass spectrometry'>質量分析</span>器で m/z ごとに分離"]
  D --> E["検出強度から質量スペクトルを作成"]

生成したイオンの飛行時間による分離はTOF、臨床での利用は医療におけるへ続く。

まとめ

  • ESIとMALDIは、生体分子を穏やかに気相イオンへ変える法である。
  • ESIは溶液から多価イオンを、MALDIはレーザー照射により主に一価イオンを生成する。
  • 電離法は電荷状態と試料導入法を決め、後段の器の選択にも影響する。