Histopathology

Histopathology · H2-065B

腎細胞癌(HE染色)

Renal carcinoma (HE)

描出疾患
腎細胞癌

🧠 全体像:淡明な細胞質をもつを見たときは、(clear cell renal cell carcinoma: ccRCC)を第一に考えるが、「」だけでは確定できない。胞増殖、繊細な血管網、、分子異常、画像所見を統合する。

標本で確認する順序

観察点 ccRCCを支持する所見 注意点
増殖構築 、未熟な管腔 構築は腫瘍内で混在しうる
細胞質 淡明または・好酸性 淡明化は脂質・グリコーゲンが抜けた結果
間質 繊細に分枝する豊富な毛細血管、間質は乏しい はVHL–HIF–VEGF経路と対応
境界 被膜様の境界を示すことがある 被膜があっても悪性であり、外への浸潤を検索する
進展 腎洞、への侵襲 腫瘍血栓は下大静脈・右心房へ連続しうる
flowchart TD
    A["<span class='jp-term jp-term-diagram' title='clear cell (as in clear cell carcinoma)'>淡明細胞</span>性<span class='jp-term jp-term-diagram' title='kidney tumors'>腎腫瘍</span>"] --> B["胞<span class='jp-term jp-term-diagram' title='focal'>巣状</span>・<span class='jp-term jp-term-diagram' title='acinar'>腺房状</span>構築を確認"]
    B --> C["繊細な<span class='jp-term jp-term-diagram' title='capillary network'>毛細血管網</span>を確認"]
    C --> D["<span class='jp-term jp-term-diagram' title='immunohistochemistry (IHC)'>免疫組織化学</span>・分子所見と統合"]
    D --> E["ccRCCの診断"]
    E --> F["悪性度・壊死・肉腫様変化を評価"]
    F --> G["腎洞・脂肪・静脈・断端を評価して病期化"]

鑑別と病理報告

鑑別 区別に役立つ方向性
腎細胞腫瘍 構築、核の配列、
明瞭な細胞境界、核周囲明庭、異なる
系マーカー、脂肪・血管成分
の腎内進展 解剖学的位置と副腎皮質系マーカー

病理報告では、組織型、WHO/ISUP悪性度、腫瘍径、壊死、肉腫様・横紋筋様変化、腎洞・、リンパ節を記載する。VHLは3p25のであり、ccRCCでは3p欠失と両アレル不活化が中心である。「VHL1」や特定のだけによる説明は標準的ではない。

危険因子、VHL病、診断・治療を含む正準ノートは (HE染色) を参照する。

まとめ

  • 淡明な細胞質、胞増殖、繊細な血管網の組合せがccRCCを示唆する。
  • ・下大静脈への腫瘍血栓は重要な進展様式である。
  • 診断名だけで終えず、悪性度、壊死、静脈・脂肪侵襲、を報告する。