Obstetrics

Obstetrics · 40

産科診察

Obstetrical examinations

前提:正常
子宮頸部・腟・外陰部

🧠 全体像:産科診察では、妊娠週数に応じて、胎児心拍、を系統的に評価する。は腹部から胎児と骨盤の関係を四段階でし、では病歴・診察・からの適応を選ぶ。

基本用語

用語 意味
胎児長軸と母体長軸の関係
へ最も近い胎児部分 頭位、、肩位
と母体骨盤の関係 では後頭部が
胎児各部の屈曲・伸展関係 良好屈曲、反屈
の高さの関係 の高さが0 station

レオポルド触診法

妊娠後半、特に胎児部分が触れやすくなる時期に有用であり、「32週以降だけ」に限定されない。排尿後、仰臥位低血圧を避ける姿勢で、温かい手を用いて穏やかに行う。

手技 触診部位 判断すること
第1手技 子宮底 子宮底に頭部かか、子宮底の高さ
第2手技 子宮両側 胎児背部と小部分、
第3手技 恥骨上 と可動性、への進入
第4手技 母体足側を向き下腹部 頭部の屈曲、の下降・
flowchart TD
    A["第1手技:子宮底の胎児極"] --> B["第2手技:背部と小部分"]
    B --> C["第3手技:<span class='jp-term jp-term-diagram' title='lead point'>先進部</span>と可動性"]
    C --> D["第4手技:屈曲と<span class='jp-term jp-term-diagram' title='station'>下降度</span>"]
    D --> E["<span class='jp-term jp-term-diagram' title='fetal lie'>胎位</span>・<span class='jp-term jp-term-diagram' title='lead point'>先進部</span>・<span class='jp-term jp-term-diagram' title='position'>胎向</span>・<span class='jp-term jp-term-diagram' title='impaction (impacted fracture)'>嵌入</span>を統合"]

触診所見が不明瞭、肥満、異常、を疑う場合は超音波で確認する。

子宮底長

  • 上縁から子宮底までを、子宮の長軸に沿ってcmで測る。
  • 妊娠の概ね20〜36週では、測定値(cm)が妊娠週数に近いことが多い。
  • 1回の値より連続したが重要で、週数との差が大きい、または増加が乏しければ超音波で胎児発育・を評価する。
小さく測定される原因 大きく測定される原因
妊娠週数の誤り、、胎児下降 妊娠週数の誤り、

「臍より指何本分」という目安は概略の観察には使えるが、妊娠週数や発育を精密に決める方法ではない。

頸管無力症

は、明らかな陣痛や胎盤早期剥離がないのに、妊娠中期に無痛性のを反復する病態である。単一の検査だけでなく、既往、症状、、診察を統合する。

頸管縫縮術の適応

種類 代表的な状況 実施時期・特徴
無痛性による妊娠中期流産・早産などの典型的既往 多くは妊娠初期末〜中期初めに計画
早産既往があり、妊娠中期に頸管長短縮 週数・頸管長・既往から個別判断
診察適応/救急 陣痛なく頸管が開大し、胎胞が見える・触れる 感染、出血、破水、陣痛を除外して検討

手技

  • :子宮頸部にを置く、最も一般的な経腟法。
  • :膀胱側などを剥離し、より近くに縫合を置く。
  • :経腟法不成功例や解剖学的に経腟法が困難な場合に検討し、分娩は帝王切開となる。

経腟糸は通常36〜37週頃、陣痛開始時、または破水時に除去する。糸は次回妊娠のため留置することがある。

縫縮術を行わない・延期する状況

  • 活動性陣痛、明らかな子宮内感染、破水
  • 胎盤早期剥離を疑う出血
  • 胎児死亡、致死的胎児異常

合併症には破水、感染、出血、頸管裂傷、膀胱損傷などがある。短い頸管すべてが適応ではなく、黄体を含め既往に応じて選択する。

まとめ

  • レオポルド4手技は、子宮底の胎児極、背部、、屈曲・下降を順に統合する。
  • は単独値より推移を重視し、異常なら超音波で胎児発育とを評価する。
  • は病歴・超音波・診察適応に分け、感染・陣痛・破水を除外して実施する。