Obstetrics

Obstetrics · 41

妊娠中の超音波診断

Ultrasound diagnosis during gestation

前提:正常
先天異常と出生前診断:出生前診断胎児期と胎盤:胎児の発育

🧠 全体像は、妊娠初期の部位・生存性・胎児数と週数、中期の形態、後期の発育・・胎盤・羊水を評価する。超音波所見はスクリーニングであり、異常を疑ったときは、遺伝学的検査、胎児医学チームへ段階的につなぐ。

経腟法と経腹法

方法 主な用途
で骨盤内を高に描出 妊娠初期、評価、頸管長、の精査
広い範囲を観察でき、妊娠中後期に適する 胎児形態・発育、、胎盤、羊水、ドプラ評価

必要な診断情報が得られる最小限の出力・時間とするALARA(as low as reasonably achievable)の原則を守る。医学的適応のない記念目的の長時間撮像は避ける。

妊娠時期ごとの目的

時期 主な評価項目 重要点
妊娠初期 子宮内外の位置、・卵黄嚢・、心拍、胎児数、 CRLは妊娠初期の週数決定に最も正確。早すぎる検査で生存性を即断しない
11〜14週頃 CRL、胎児数、基本形態、(NT)、希望に応じ染色体異常スクリーニング NT増大は染色体・心臓・のリスク指標であり診断ではない
18〜22週頃 系統的な胎児形態、胎盤位置、羊水、臍帯 異常・描出不良時は再検または精密検査へ
発育、、羊水、胎盤、必要時ドプラ 全妊婦への回数・時期は国や地域の診療体系で異なる

⚠️ 「第0〜第4スクリーニング」という固定回数は普遍的な国際基準ではない。現地プログラム、妊娠リスク、先行所見に合わせる。

妊娠初期の読み方

flowchart TD
    A["妊娠反応陽性・症状または予定検査"] --> B["子宮内外の位置を確認"]
    B --> C["胎児数と<span class='jp-term jp-term-diagram' title='chorionicity'>絨毛膜性</span>を確認"]
    C --> D["CRLと心拍で週数・生存性を評価"]
    D --> E{"所見は確定的か"}
    E -->|"いいえ"| F["適切な間隔で再検・必要時β-hCG"]
    E -->|"はい"| G["予定されたスクリーニングへ"]
  • 卵黄嚢は子宮内妊娠を強く支持するが、との区別を含め全体像で判断する。
  • 径やCRLが小さい段階では心拍が見えないことがある。妊娠不成立の診断には保守的な閾値と再検間隔を用いる。
  • では妊娠初期にを決める。後期になるほど判定が難しくなる。

胎児計測と発育評価

主な役割
BPD 頭部幅
HC 頭部発育。頭形の影響をBPDより受けにくい
AC 肝・脂肪蓄積を反映し、発育不全で変化しやすい
FL の発育
EFW 複数から算出し、基準曲線上の百分位で評価

小さい胎児を一度の体重だけでと断定しない。妊娠週数、、羊水、などのドプラ、母体・胎盤因子を統合し、に小さいSGAと胎盤機能不全によるFGRを区別する。

中期形態評価

  • 頭蓋・脳、顔面、脊柱、胸郭・肺、四腔断面と流出路、腹壁・胃、腎・膀胱、四肢を系統的に観察する。
  • 胎盤位置、臍帯付着、も確認する。
  • 胎児位置や母体条件で十分に描出できなければ、正常とみなさず再検を計画する。
  • 超音波で疑う所見があれば、診断確定のため、胎児心エコーなどを適応に応じて選ぶ。

まとめ

  • 妊娠初期は位置・生存性・胎児数・・CRL、中期は形態、後期は発育・・胎盤・羊水が中心となる。
  • NTや形態マーカーはリスク評価であり、染色体異常の確定診断ではない。
  • 胎児発育は連続とドプラを統合し、検査回数は妊娠リスクと地域標準に合わせる。