Pathology

Pathology · B/17

腫瘍免疫/免疫監視

Tumor immunity and immune surveillance

タグ
Mechanism / 機序High-yield / ポイント
応用トピック
頭頸部癌の集学的治療における治療選択肢

🧠 全体像:多くの癌が免疫正常者に生じるのは監視そのものが弱いからではなく、腫瘍がCTL・NK細胞それぞれの攻撃経路を別々に回避する術(抗原陰性変異体の選択、MHC I喪失、免疫抑制、抗原、FasLによる逆襲)を身につけるからである。CTLとNK細胞は互いに補完し合う(MHC Iの有無で標的が逆)ため、腫瘍は同じ手口で両方を同時には出し抜けない。

概念

= 免疫系が形質転換細胞を継続的に検出・除去すること。証拠:で癌がより多い。それでも多くの癌が免疫正常者に生じるのは、腫瘍が監視を回避するため。

抗腫瘍エフェクター機構

細胞性免疫が主体。

エフェクター 作用
CD8+ MHC I上のを認識 → 殺傷。ウイルス発癌に対して重要
NK細胞 第一線、事前感作不要。MHC Iを低下させた細胞を殺す。傷害・腫瘍細胞上のストレス誘導リガンドで活性化
マクロファージ IFN-γ(T/NK細胞由来)で活性化 → ROS+TNF → 腫瘍殺傷

に注目:CTLはMHC Iを必要とし、NK細胞はMHC Iが失われたときに攻撃する — よって腫瘍は同じ手口で両方を回避できない。

腫瘍の回避機構

  1. 抗原陰性変異体の選択的増殖のサブクローンが除去され、非の細胞が残る()。
  2. MHC Iの喪失・低下 — CTLを回避(ただしNK感受性は残る)。
  3. 免疫抑制TGF-β/TNF-βを分泌、を動員・活性化。
  4. 抗原 — 厚い)が免疫のアクセスを遮断。
  5. CTLの殺傷 — 腫瘍のFasLがT細胞のFasに結合 → T細胞アポトーシス。

治療的意義

  • 遮断(抗PD-1/PD-L1、抗CTLA-4)が腫瘍誘発性のを逆転し、抗腫瘍免疫を回復させる。

💡 ポイント: エフェクター:CD8+ CTL(MHC I)、NK(MHC I低下を殺す)、マクロファージ(IFN-γ → ROS/TNF)。回避:抗原陰性変異体、MHC I喪失、免疫抑制(TGF-β、Treg)、抗原FasLによるT細胞殺傷。治療 = (PD-1/PD-L1、CTLA-4)。

まとめ

  • は主に細胞性免疫が担い、CD8+(MHC I)、NK細胞(MHC I低下細胞を殺す)、IFN-γで活性化されたマクロファージが抗腫瘍エフェクターとして働く。
  • CTLとNK細胞は相補的で、腫瘍は同じ手口で両方を回避できない。
  • 腫瘍の回避機構は抗原陰性変異体の選択的増殖()、MHC Iの喪失・低下、TGF-β/Treg等による免疫抑制、抗原、FasLによるCTLの殺傷の5つ。
  • 遮断療法(抗PD-1/PD-L1、抗CTLA-4)は腫瘍誘発性のを逆転し抗腫瘍免疫を回復させる。