Pathology

Pathology · B/16

腫瘍抗原

Tumor antigens

タグ
Mechanism / 機序High-yield / ポイント
検査値
CEA

🧠 全体像を見分ける軸は「腫瘍にしかないか、正常組織にもあるか」であり、これがそのまま免疫応答の強さ(TSAは強い・防御的、TAAは弱い・部分的寛容)と(TSAは防御、TAAは検出・モニタリング・免疫療法の標的)の違いに直結する。

概念

免疫系は腫瘍から防御すると同時に腫瘍を形作る。証拠:リンパ球(主にT細胞)浸潤は進行と逆相関し(浸潤が多いほど進行が少ない)、免疫不全患者は癌が高い。 は、宿主の免疫応答を惹起しうる腫瘍上の抗原。

2つの主要カテゴリー

発現 腫瘍細胞のみ 腫瘍+一部の正常細胞
免疫応答 強い 弱い(部分的寛容)
変異癌タンパク・:BCR-ABL、RAS、p53、 ・自己タンパク質
  • TSA防御に重要、TAA検出・モニタリング・免疫療法の標的化に有用。

腫瘍関連抗原の種類

  • した自己タンパク質 — 例:黒色腫、HER2/neu。
  • 抗原 — 成人組織では沈黙、精子+腫瘍で発現(精子はMHC Iを欠く)。
  • で発現、腫瘍で再発現。AFP、CEA)。
  • ウイルス抗原 — HPV/HBVの潜伏抗原(ワクチンの標的)。
  • 変化した細胞(黒色腫)、MUC-1(乳癌)、
  • 分化抗原 — 起源組織を同定する系統マーカー・治療標的(例:CD20 → B細胞)。

💡 ポイント: TSA(腫瘍のみ、強い:変異RAS/p53/BCR-ABL、ウイルスE6/E7)→ 防御。TAA(腫瘍+正常、弱い)→ 検出・治療。TAAの種類:、HER2)、(精子はMHC Iなし)、(AFP、CEA — 、ウイルス、糖タンパク、分化(CD20)。MHC I → CD8+ CTLに提示。

まとめ

  • は宿主の免疫応答を起こしうる腫瘍上の抗原で、(TSA、腫瘍のみに発現し強い応答)と(TAA、腫瘍+正常細胞にも発現し弱い応答)に分かれる。
  • TSAは変異癌タンパク・(BCR-ABL、RAS、p53、)が代表で防御に重要、TAAは検出・モニタリング・免疫療法の標的化に有用。
  • TAAの種類はした自己タンパク質(、HER2/neu)、抗原、(AFP、CEAなどの)、ウイルス抗原、変化した細胞質、分化抗原(CD20など)に分類される。
  • が多いほど進行が少なく、免疫不全患者は癌が高いことが、免疫系が腫瘍を制御している証拠になる。