Pathophysiology

Pathophysiology · P-1-20

血管老化の検査;脈波伝播速度(PWV)

Investigation of vascular aging; pulse wave velocity

前提:病態
動脈硬化(アテローム性動脈硬化症)

🧠 全体像: では動脈壁が厚く硬くなり、脈波が速く伝わる。したがって(pulse wave velocity:PWV)は動脈硬化度を反映し、値が高いほど大動脈の硬化と心血管リスクが大きい。

血管老化

動脈では構造的リモデリングが進み、血管径と壁厚が増加する。その結果、弾性が低下し、に至ることがある。

には、細胞生物学的な加齢変化と、古典的危険因子へのが組み合わさって関与する。

  • 高血圧
  • 糖尿病
  • 飲酒
  • 喫煙
  • 肥満
  • 不足

血管老化を調べる方法

  • の測定
  • 大動脈および頸動脈の拡張・の評価

動脈スティフネスの評価

は持続的かつ進行性の指標であり、血管が過去から現在までに受けてきた心血管リスクの影響を示すのに有用である。

検査 意義・特徴
末梢脈圧 心機能の影響を受けるため価値は限定的。50歳以降に上昇し、約50 mmHgとなる。10 mmHgの上昇は心血管リスク上昇と関連する
主に研究で用いる。脈波増幅の消失との上昇を陽性所見とする
大動脈PWV の主要な評価指標

内皮機能障害の評価

を測定する。

脈波伝播速度の意義

動脈脈波は、左心室のによって生じ、動脈系を伝わる圧波である。

flowchart TD
    A["左心室からの<span class='jp-term jp-term-diagram' title='ejection'>駆出</span>"] --> B["前進する圧波"]
    B --> C["動脈分岐部などで反射<br>特に下肢で顕著"]
    C --> D["反射波が前進波に重なる"]
    D --> E["圧が増大した合成波"]

大動脈から末梢へ進むにつれて、波形は狭くなり、をほぼ変えずに振幅が増大する。

  • 末梢動脈はより硬く、圧波を変形させる。
  • 硬い末梢動脈では圧波がより速く伝わる。

収縮期に反射波と波が合流する点をという。この点は、反射波が圧をどの程度上昇させるかを示す重要な診断指標であると増大圧の測定基準となる。

PWV高値は、大動脈が硬いこと、ひいては心血管リスクが高いことを示す。

⚠️ 年齢や脈圧に関する固定値の解釈は、測定条件や参照集団によって異なる。個人のリスク判定では、年齢に対応した基準と他の危険因子を合わせて評価する。