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Drug Atlas · B1 Hemostatics / 止血薬 · 必修

ε-アミノカプロン酸

epsilon-amino-caproic acid

分類
Hemostatics / 止血薬
科目
Pharmacology
トピック
B1: Drugs influencing blood coagulation I: Antiplatelet agents. Fibrinolytic drugs. Drugs inhibiting bleeding
禁忌疾患
播種性血管内凝固
副作用
低血圧

🧠 全体像(EACA)はと同じグループに属し、最終的に生成を減らして出血を止めるという点は共通する。違いはで、が「がフィブリンに結合する場所」を塞ぐのに対し、EACAはが活性化されてに変わる反応そのものを妨げる。このの違いにより・半減期でに劣り、現行の臨床ではが第一選択として使われることが多く、EACAは代替・補助的な位置づけにとどまる。

薬効群の中での位置づけ

薬剤 位置づけ
をブロック が強く適応も広い。の事実上の第一選択
活性化そのものを阻害 はやや弱く半減期も短い。頻回投与が必要で、が使えない場面の代替

機序

へ活性化される反応自体を阻害することで、間接的に生成量を減らす。-フィブリン間の結合という「上流の一段階」を塞ぐのに対し、EACAは活性化という反応段階そのものに作用する点が異なる。最終的な効果(フィブリン分解の抑制)は共通する。

薬物動態

項目 値・特徴
経路 PO/IV
半減期 より短く、頻回投与を要する
排泄 が主体

適応

過剰産生)による出血の止血促進に用いる。心臓手術後の出血、肝硬変に伴う出血、悪性腫瘍に伴う性出血、尿路のによる出血などが対象で、外傷や産科領域の大量出血にはが優先して用いられることが多く、EACAは代替薬としての位置づけが中心になる。

用法・用量

PO/IV。では初回5gを最初の1時間で投与し、以後は出血が抑制されるまで1時間あたり1gを目安に約8時間投与を継続する1より頻回・持続的な投与を要する。実際の用量は施設のプロトコル・添付文書で確認する。

禁忌・注意

  • 禁忌:活動性のがある病態。では、ヘパリンを併用しない限り本剤を投与してはならない1
  • 上部尿路からの出血(血尿)では、による腎盂・尿管の閉塞を来しうるため、利益が危険性を明らかに上回る場合を除き投与しない1
  • と同様、「線溶を止める」薬であるため血栓症リスクを個別に評価する
  • の報告があり、長期投与時は注意する

副作用

頻度 内容
高頻度 消化器症状
注意 低血圧
重篤・まれ 血栓症、

まとめ

  • と同じだが、の活性化そのものを阻害する点で異なる。
  • ・半減期でに劣り、現行では代替的な位置づけ。
  • 適応・禁忌の骨格(出血に使う、DIC・上部尿路出血に注意、血栓症リスクに注意)はと共通するが、DICはヘパリン併用時のみ、上部尿路出血は利益が危険性を上回る場合のみという条件付きの禁忌である点に注意する。

出典

  1. 1.AMICAR (aminocaproic acid) solution and tablet — full prescribing information(米国FDA / DailyMed・2020)播種性血管内凝固(DIC)ではヘパリンを併用しない限り本剤を投与してはならないこと、上部尿路出血では利益が危険性を明らかに上回る場合を除き投与しないこと、急性出血に対する初回5g・維持1g/時間・約8時間継続という用法・用量を確認した閲覧 2026-08-03