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Drug Atlas · B1 Thrombolytics / 血栓溶解薬 · 必修

アルテプラーゼ

alteplase

分類
Thrombolytics / 血栓溶解薬
商品名(日本)
アクチバシングルトパ
商品名(EU)
Actilyse
科目
Pharmacology
トピック
B1: Drugs influencing blood coagulation I: Antiplatelet agents. Fibrinolytic drugs. Drugs inhibiting bleeding
禁忌疾患
脳内出血(非外傷性)大動脈解離
副作用
出血
相互作用
ドナネマブレカネマブ
対象疾患
胸水深部静脈血栓症脳梗塞肺血栓塞栓症末梢動脈疾患

🧠 全体像は組換えt-PA()で、フィブリンに結合してから初めてを効率よく活性化する「が最大の特徴である。全身のを無差別に活性化する系と違い、血栓局所で優先的に働くよう設計されている——とはいえ出血が最大の有害事象であることに変わりはなく、内の」という一刻を争う適応と、を誤ってACSと診断して投与すると致命的になるという禁忌の両方が試験で問われる中心点になる。

薬効群の中での位置づけ

薬剤 由来・特徴 主な適応
組換えt-PA(フルレングス) 比較的高い ・広範囲PE・STEMI
t-PA改変体(一部ドメインを欠失) やや低い が容易)
低い(フィブリン非依存) 血栓塞栓症、閉塞カテーテルの

3剤とも「へ変換してフィブリンを分解する」という最終効果は同じだが、フィブリンへの選択性が高いほど局所で効き全身性のは相対的に抑えられる。 はこの選択性を活かして脳卒中という出血に最も敏感な臓器への使用が確立している。

機序

flowchart TD
    A["<span class='jp-term jp-term-diagram' title='alteplase'>アルテプラーゼ</span>(組換えt-PA)を投与"] --> B["血栓中のフィブリンに結合"]
    B --> C["フィブリン上で<span class='jp-term jp-term-diagram' title='plasminogen'>プラスミノーゲン</span>を<span class='jp-term jp-term-diagram' title='plasmin'>プラスミン</span>へ効率よく変換"]
    C --> D["<span class='jp-term jp-term-diagram' title='plasmin'>プラスミン</span>がフィブリンを分解(線溶)"]
    D --> E["血栓が溶解し血流が<span class='jp-term jp-term-diagram' title='recanalization'>再開通</span>する"]
    A -.->|"フィブリン非存在下では活性が低い"| F["全身性の線溶状態は比較的抑えられる"]
    C --> G["それでも循環血中の<span class='jp-term jp-term-diagram' title='plasminogen'>プラスミノーゲン</span>も一部活性化"]
    G --> H["出血が最大の有害事象になる"]

薬物動態

項目 値・特徴
経路 IV(
半減期 初期相約5分、終末相約40分と短い。効果を維持するにはが必要
消失 主に肝クリアランス
比較的高いが完全ではなく、大量投与では全身性の線溶状態を来しうる

適応

領域 使いどころ
脳神経 。最終健常確認から原則4.5時間以内の障害性症状が適格例で、発症不明・4.5〜9時間の一部でも画像で選択投与しうる。2026年AHA/ASA指針ではまたはを選択できる
循環器 STEMIでが120分以内に施行できない場合の(発症12時間以内、なし)
呼吸器・血管 広範囲の肺塞栓症例)、での
胸膜 不良・が残存する場合、と併用投与するMIST2レジメン(tPA 10 mg+DNase 5 mgをそれぞれ生食50 mLに溶解し1日2回・最大6回投与)

用法・用量

では発症からの・体重に基づく用量計算(一部を、残りを1時間かけて)が厳格に定められている。STEMI・PEでも適応ごとに規定の投与法がある。実際の用量計算は適応・体重・で厳密に決まっているため、施設のプロトコル・添付文書で必ず確認する。

禁忌・注意

  • 禁忌:活動性出血、の既往・最近の重大な手術/外傷、(ACSと誤認して投与すると致命的出血を招く)、重度の制御不良高血圧、臨床的に重要な凝固異常・残存する抗凝固作用
  • ⚠️ 脳卒中のでは、投与前は185/拡張期110 mmHg未満、投与後24時間は180/105 mmHg未満を維持するよう厳格にする
  • 静注療法と)の両方に適格な場合、静注療法の反応を待ってを遅らせない
  • 投与後は通常24時間、画像で出血がないことを確認するまでなど)を控える

副作用

頻度 内容
高頻度 出血・粘膜出血など)
注意 (特にACE阻害薬併用例)
重篤・まれ 、重大な全身出血、

まとめ

  • 組換えt-PA。フィブリンに結合してから効率よくを活性化する、比較的の高い
  • で、原則4.5時間以内の・厳格な・出血禁忌チェックが試験の頻出ポイント。
  • STEMIではが120分以内にできない場合の代替、PEでは例に用いる。
  • をACSとして投与すると致命的出血を招くため、鑑別が禁忌チェックの核心になる。
  • ではと併用するMIST2レジメンが不良例に確立している。
  • (半減期が長く向き)、(フィブリン非選択性)と機序・使い分けを対比して覚える。