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Lab values · Published

白血球アルカリホスファターゼ

Leukocyte alkaline phosphatase

別名
LAPLAP score白血球アルカリホスファターゼスコア
臓器系
血液
科目
Internal Medicine
トピック
内科学 H-31:慢性骨髄性白血病
関連疾患
慢性骨髄性白血病

🧠 全体像スコアは、活性を染色して半定量する古典的検査である。では低値、感染などのでは高値という対比が有名だが、重なりと例外が多い。現在のCML診断はBCR::ABL1検出で行い、LAP単独で確定・除外しない。

何を測っているか

し、細胞質内の活性を染色強度で評価する。一般には100個の好中球を0〜4点で採点して合計し、0〜400点のスコアとするが、採点法とは検査室ごとに異なる。

flowchart TD
    A["<span class='jp-term jp-term-diagram' title='peripheral smear'>末梢血塗抹</span>を<span class='jp-term jp-term-diagram' title='cytochemical reaction'>細胞化学染色</span>"] --> B["<span class='jp-term jp-term-diagram' title='mature neutrophil'>成熟好中球</span>100個を評価"]
    B --> C["各細胞を染色強度0〜4点で採点"]
    C --> D["合計してLAPスコア"]
    D --> E["臨床像・血算・塗抹・分子検査と統合"]
項目 内容
対象細胞 主に
測定対象 細胞内活性
報告 半定量スコア。単位のある血清酵素濃度ではない
主な用途 好中球増加時の古典的なCMLと反応性増加の鑑別補助
現在の位置づけ 分子検査が利用できない場面の補助に限られ、確定診断には用いない

は肝・胆道・骨などを反映する別検査であり、LAPスコアとは交換できない。

高値と低値の意味

方向 代表的な状況 解釈上の注意
低値 未治療の典型的CML 正常・高値のCMLもあり、低値でなければ除外できない
低値 など ではなく、現在は疾患固有検査を優先する
高値 細菌感染、炎症、による 原因への反応性増加を示唆する
高値 妊娠、 生理・薬剤性上昇を病的反応と誤認しない
高値 一部の 高値だけで反応性増加とは決められない

💡 CMLではBCR::ABL1により増殖する好中球系細胞の酵素活性が相対的に低く、反応性増加ではサイトカイン刺激を受けたの活性が高い、というのが古典的な説明である。ただし病期、感染併存、治療、検体条件でこの対比は崩れる。

CMLと類白血病反応

所見 CMLを支持 を支持
BCR::ABL1 検出 検出しない
増加しやすい 通常は目立たない
末梢血像 の各成熟段階、好酸球・ ・Döhle小体など
臨床背景 脾腫、持続性白血球増加 感染、炎症、など明確な誘因
LAP 典型例で低値 典型例で高値

⚠️ この表のうち診断を規定するのはBCR::ABL1である。LAPが低いからCML、高いから反応性というは使わない。

欧州白血病ネットワークの2025年推奨では、CMLが疑われる患者に骨髄の染色体検査とBCR::ABL1転写産物のRT-PCRを用いる。FISHは初期スクリーニングや検査結果が一致しない場合に有用だが、や転写産物型を評価できないため、染色体検査とRT-PCRを置き換えない。

評価の進め方

flowchart TD
    A["著明または持続する<span class='jp-term jp-term-diagram' title='neutrophilic leukocytosis'>好中球性白血球増加</span>"] --> B["病歴・感染・炎症・薬剤を評価"]
    B --> C["血算再検と<span class='jp-term jp-term-diagram' title='peripheral smear'>末梢血塗抹</span>"]
    C --> D{"CMLを疑う所見があるか"}
    D -->|"ある"| E["BCR::ABL1をRT-PCRと染色体で評価<br>必要時FISHを追加"]
    D -->|"反応性が明らか"| F["原因治療と血算推移を確認"]
    E --> G["LAPは必要時の補助に限定"]
    F --> G

LAPを測定する場合も、、塗抹形態、脾腫、感染・炎症所見、薬剤歴を同じ時点で評価する。分子検査へ進める状況でLAPの結果待ちにより診断を遅らせない。

測定上の注意

LAPは酵素活性を目視で半定量するため、採血から染色までの時間、保存温度、染色条件、判定者で変動する。外部施設の数値を自施設基準へそのまま当てはめない。

  • 古い検体や不適切な固定では活性が低下し、になり得る。
  • 好中球が少ない検体では所定数を評価できず、精度が落ちる。
  • 感染、妊娠、ステロイド、は基礎疾患と独立してスコアを変える。
  • 治療前後の値を比較しても、BCR::ABL1定量によるの代わりにはならない。
  • 検査室がLAPを提供していない場合、代替として血清ALPを測定してはいけない。

まとめ

  • LAPはの酵素活性を0〜4点で採点する古典的なである。
  • 典型的にはCMLで低く、で高いが、例外と重なりがある。
  • CMLの確定はBCR::ABL1のRT-PCRと染色体検査を軸に行い、必要時にFISHを補う。
  • LAPは必要な場合の補助情報にとどめ、結果待ちでを遅らせない。
  • 検体条件、感染、妊娠、薬剤を確認し、検査室固有の基準で解釈する。