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GRACEスコア

GRACE score

臓器系
循環器
科目
Cardiology
トピック
循環器内科 A-22:非ST上昇型急性冠症候群II:治療
構成:検査値
クレアチニン
適用疾患
急性冠症候群

点数を計算する

0 / 8 項目を選択
年齢(歳)
心拍数(/分)
収縮期血圧(mmHg)
クレアチニン(mg/dL)
Killip分類
入院時心停止
心電図のST偏位
心筋バイオマーカー(トロポニンなど)上昇

合計

/ 372点

非ST上昇型ACSの院内死亡率では、109点未満が低リスク(死亡率1%未満)、109〜140点が中リスク(1〜3%)、140点超が高リスク(3%超)の目安となる。6か月死亡率やST上昇型ACSでは別の閾値セットが使われるため、対象病型・評価する指標に応じて使い分けること。

🧠 全体像は、(特に患者の死亡リスクを8から推定し、その値に応じてを「即時」「24時間以内」「入院中」のどのタイミングで行うかを決めるである。が入院時点の身体所見だけで心不全の重症度を見るのに対し、GRACEは・腎機能・心停止歴・心電図・まで統合した、より定量的なモデルである。

何を評価するスコアか

内容
目的 ACS患者の院内〜6か月死亡リスクを推定し、)の時期を決める
対象 (特に非ST上昇型ACS)と診断された患者
使う場面 診断確定後、侵襲的戦略のタイミングを判断するとき
評価しないもの 出血リスク(別途出血リスクスコアで評価)、長期的なそのもの

構成要素と配点

⭐ 8の点数表をそのまま合計する(を手計算する必要はない)。

年齢(歳)

0点 8点 25点 41点 58点 75点 91点 100点
30未満 30〜39 40〜49 50〜59 60〜69 70〜79 80〜89 90以上

心拍数(/分)

0点 3点 9点 15点 24点 38点 46点
50未満 50〜69 70〜89 90〜109 110〜149 150〜199 200以上

(mmHg)

58点 53点 43点 34点 24点 10点 0点
80未満 80〜99 100〜119 120〜139 140〜159 160〜199 200以上

クレアチニン(mg/dL)

1点 4点 7点 10点 13点 21点 28点
0.40未満 0.40〜0.79 0.80〜1.19 1.20〜1.59 1.60〜1.99 2.00〜3.99 4.00以上

0点 20点 39点 59点
I(心不全徴候なし) II(ラ音・などの軽度うっ血) III(肺水腫) IV(

0点 39点
なし あり

心電図の

0点 28点
なし あり

など)上昇

0点 14点
なし あり

💡 だけは他のと逆で、値が低いほど点数が高い(血圧が低いほど死亡リスクが上がるため)。

⭐ 8項目すべての点数を単純に加算する。年齢だけで最大100点、だけで最大58点と、間で最大寄与が大きく異なる点に注意する。

リスク層別化(参考値)

対象 指標 低リスク 高リスク
非ST上昇型ACS 109点未満(1%未満) 109〜140点(1〜3%) 140点超(3%超)
非ST上昇型ACS 6か月死亡率 89点未満(3%未満) 89〜118点(3〜8%) 118点超(8%超)

💡 「解釈」節のタイミング表で使う140点というは、この非ST上昇型ACSの率における高リスク閾値に由来する。ST上昇型ACSでは率の閾値がそれぞれ126点・154点とずれるため、対象病型に応じたを使う。

解釈

の値に応じて、までの時間枠が変わる。

リスク層 の時期 主な所見
即時(可能な限り早く) ・ショック、治療抵抗性または反復性胸痛、・心停止、ACSによる、反復する
高リスク 早期(24時間以内) 140超、などの
その他の確定 入院中の侵襲的戦略 即時・早期基準を満たさない確定。臨床経過・・出血リスクを統合して判断
/選択的 選択的戦略 ACSの可能性が低くもなければ、非侵襲的検査を含めて再評価

限界と使ってはいけない場面

⚠️ 基準(など)は、の計算を待たず直ちに侵襲的評価を優先する。 スコア算出のために緊急対応を遅らせない。

⚠️ は死亡リスクの推定であり、出血リスクは評価しない。の判断には、別途出血リスクの評価と統合する。

⚠️ 8すべてが揃わないと正確な計算ができない。急性期の情報が不完全な段階では暫定的な評価にとどめ、情報が揃い次第再計算する。

まとめ

  • は年齢・・腎機能・心不全重症度・心停止歴・心電図・の8からACSの死亡リスクを推定する。
  • スコアに応じての時期(即時・24時間以内・入院中・選択的)が決まる。
  • 基準を満たす場合は、スコア計算を待たず直ちに侵襲的評価へ進む。
  • 出血リスクは評価しないため、の判断には別途出血リスク評価と統合する。