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Light基準

Light's criteria

臓器系
呼吸器
科目
Pulmonology
トピック
呼吸器内科 43:胸水
適用疾患
胸水

🧠 全体像は、胸水かに分ける古典的な判定法で、要点は胸水蛋白・LDHの絶対値ではなく血清との比を使うことにある。感度が高い(を見逃しにくい)反面、特異度は中程度で、利尿薬治療後の心不全性胸水など本来はのものをと誤判定しやすいという既知の弱点を持つ。

何を評価する基準か

内容
目的 胸水かに分類する
対象 で採取した胸水
使う場面 胸水の原因検索を、全身性の圧・浸透圧異常()か局所の炎症・悪性腫瘍()かで方向づけるとき
評価しないもの と判定された後の具体的な原因(感染・悪性・自己免疫など)

構成要素

⭐ 胸水蛋白・LDHの絶対値ではなく血清との比を用いる。次の3基準のうち1つでも満たせばと判定する。

基準 内容
1 胸水蛋白/血清蛋白 > 0.5
2 胸水LDH/血清LDH > 0.6
3 胸水LDH > 血清LDHの2/3

いずれも満たさなければと判定する。判定には胸水採取と同時に採血した血清の蛋白・LDHが必須で、胸水だけでは判定できない。

解釈

判定 示唆される機序 代表的な原因
という全身性の圧・浸透圧異常 心不全、肝硬変、
という局所の炎症・腫瘍性機序 感染、悪性腫瘍、肺塞栓、自己免疫疾患

と判定されたら、pH・培養・細胞診・必要に応じたで原因を絞り込む。なら胸水自体の精査より全身性の原因検索・治療を優先する。

限界と使ってはいけない場面

⚠️ は感度が高い一方、特異度は中程度である。 利尿薬治療後の心不全性胸水など、本来はの病態が一部と誤分類される(偽)ことが知られている。

⚠️ 利尿後などで「偽」が疑われる場合は、(1.2 g/dL超ならを支持)や、臨床像(心不全の既往・治療反応)を併せて判断する。の判定結果だけで機序を確定しない。

⚠️ 判定に必要な血清値(蛋白・LDH)は胸水採取とほぼ同時に測定する。血清値がなければそのものが計算できない。

まとめ

  • は胸水蛋白・LDHの血清比を使い、3基準のうち1つでも満たせばと判定する。
  • 感度は高いが特異度は中程度で、利尿薬治療後の心不全性胸水をと誤判定しやすい(偽)。
  • が疑われれば、・臨床像を併用する。
  • は全身性の原因検索、は感染・悪性・自己免疫など局所の原因検索へ進む。