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Symptoms · Published

スタッカート様咳嗽

Staccato cough

臓器系
呼吸器感染症
科目
Medical Microbiology
トピック
微生物学 2/36:クラミジア・トラコマチスとクラミジアによる呼吸器感染症
関連疾患
クラミジア性器感染症

🧠 全体像は、短い咳が数回ずつひとまとまりになって断続的に繰り返される咳の性状で、乳児クラミジア肺炎に特徴的とされる。単独では非特異的だが、発熱を伴わない乳児の咳・頻呼吸に炎の先行歴が加わると、この組み合わせがクラミジア肺炎を疑う手掛かりになる。

咳の性状

短い咳が2〜3回ずつまとまり、その間に深い吸気を挟んで断続的に繰り返される(「スタッカート」は音楽用語の「一音ずつ短く切って出す奏法」に由来する)。百日咳にみられるような、咳の後のは典型的には伴わない。頻呼吸を伴うことが多いが、無呼吸発作は目立たない。

発症の経過

母体の産道でクラミジアに曝露した児は、まずを発症し(曝露後おおむね1〜2週)、遅れて生後1〜3か月ごろにこの咳を伴う肺炎を発症する。肺炎は多くが発熱を伴わないまま緩徐に進行し、明瞭な病期を経る百日咳のような経過とは異なる。炎の先行歴を聴取することが、この時期の乳児の咳でクラミジアを疑う手掛かりになる。

クラミジア肺炎 百日咳
発熱 目立たない 変動する
咳の後の 典型的には伴わない に典型的
先行症状 炎(曝露後1〜2週) ・軽い咳
発症時期 生後1〜3か月 生後2か月未満で最重症化しやすい

⚠️ 発熱がないことを「軽症」としない。 無熱性であることはクラミジア肺炎の典型像そのものであり、受診・診断が遅れる一因になる。特に生後2か月未満の乳児では、無呼吸発作のリスクがある百日咳との鑑別を急ぐ。

随伴しやすい所見

末梢血好酸球増多や、胸部X線での・びまん性浸潤影を伴うことが多いが、いずれも非特異的で単独では診断根拠にならない。無熱性でありながら症状の経過は緩徐という組み合わせ自体が、急性細菌性肺炎とは異なる印象を与える。

まとめ

  • は、短い咳が断続的にまとまって出る咳の性状で、乳児クラミジア肺炎に特徴的である。
  • 母体からの産道感染により、炎が先行し、生後1〜3か月ごろに無熱性の肺炎として発症することが多い。
  • 咳の後のを伴わない点が百日咳のと異なる。
  • 発熱を伴わない乳児の咳・頻呼吸に炎の先行歴が加われば、クラミジア肺炎を疑う。