生物物理学

生物物理学 · 09.06

Stefan–Boltzmannの法則

The Stefan-Boltzmann law

🧠 Stefan–Boltzmannの法則は、表面から出る全が絶対温度の4乗に比例するため、小さな温度差でも放射熱交換が大きく変わることを示す。

全波長を積分した放射

の単位面積あたりの全MMは、

M=σT4M=\sigma T^4

である。TTはKで表した絶対温度、σ\sigmaはStefan–Boltzmann定数である。このT4T^4依存性はPlanck分布を全波長で積分した結果であり、摂氏温度を代入してはいけない。

実在表面と周囲との交換

ε\varepsilon、面積AAの物体が温度TenvT_{env}の広い環境と交換する正味は、近似的に

Pnet=εσA(T4−Tenv4)P_{net}=\varepsilon\sigma A\left(T^4-T_{env}^4\right)

となる。物体自身の放出だけでなく、環境からの吸収を差し引く点が重要である。ε\varepsilonの意味はKirchhoffの法則に基づく。

人体の熱収支

皮膚と周囲表面の温度差、露出面積、衣服のが放射による熱損失を左右する。発汗によるや空気とのは別経路なので、赤外放射を用いる温度評価から体内の熱産生を直接求めることはできない。

まとめ

近似は、とスペクトルを結び付ける基準モデルとして用いる。12

  • の全は絶対温度の4乗に比例する。
  • 実在表面では、正味交換では環境温度を含める。
  • 放射・・は人体の熱における別々の経路である。

出典

  1. 1.Carbon nanotube electron blackbody and its radiation spectra(Proceedings of the National Academy of Sciences・2023)黒体、吸収率、放射スペクトルおよびPlanckの法則の関係閲覧 2026-08-21
  2. 2.Blackbody-cavity ideal absorbers for solar energy harvesting(Scientific Reports・2020)黒体近似と波長依存の吸収・放射特性閲覧 2026-08-21