生物物理学

生物物理学 · 18.06

フィックの第二法則

Fick’s second law

🧠 で濃度分布が時間変化する場合を記述する。 局所濃度の時間変化は濃度曲線の空間的で決まる。

粒子保存と濃度曲率

局所の粒子保存とを組み合わせるとが得られる。濃度分布のが正ならその点の濃度は増え、負なら減るため、時間とともに鋭い勾配が平滑化する。

フィックの第二法則を表す式

∂c∂t=D∂2c∂x2\frac{\partial c}{\partial t}=D\frac{\partial^2c}{\partial x^2}

c(x,t)c(x,t)は濃度場である。ここではDDが位置・濃度・時間によらず一定と仮定している。

濃度分布の時間発展

尖った分布は時間とともに状に広がる。

flowchart TD
  A["粒子保存と濃度<span class='jp-term jp-term-diagram' title='curvature'>曲率</span>"] --> B
  B["濃度分布の時間発展"] --> C
  C["尖った分布は時間とともに<span class='jp-term jp-term-diagram' title='Gaussian distribution'>ガウス分布</span>状に広がる"] --> D
  D["境界条件と反応項"]

境界条件と反応項

のが与えるのを物質保存式へ入れると、局所濃度の時間変化を表すが得られる。尖った濃度分布が時間とともに状へ広がることは、で平均二乗変位が増える微視的描像と一致する。

拡散時間は距離の二乗に比例して増える。閉じた系では総粒子数を保存するが、膜やがあれば境界条件・反応項を追加する。

まとめ

物質・熱の輸送則は、勾配、輸送係数、ならびに連続体近似の適用範囲を分けて解釈する。12

  • で濃度分布が時間変化する場合を記述する。局所濃度の時間変化は濃度曲線の空間的で決まる。
  • 尖った分布は時間とともに状に広がる。
  • 拡散時間は距離の二乗に比例して増える。

出典

  1. 1.Revised Formulation of Fick's, Fourier's, and Newton's Laws for Spatially Varying Linear Transport Coefficients(ACS Omega・2019)拡散・熱伝導・粘性流の線形輸送則と、輸送係数が空間変化する場合の注意閲覧 2026-08-21
  2. 2.The Stokes-Einstein-Sutherland Equation at the Nanoscale Revisited(Small・2024)拡散係数、粒子径、粘性、温度を結ぶStokes–Einstein関係と適用限界閲覧 2026-08-21