生物物理学

生物物理学 · 18.07

熱輸送―フーリエの法則

Heat transport — Fourier’s law

🧠 のでは熱は高温側から低温側へ流れる。 は温度勾配と反対向きに生じる。

温度勾配と熱流束

温度勾配に逆向きのが生じるという構造はのと同じで、熱λが媒質の伝えやすさを表す。や放射を含まない純粋な熱伝導の式である。

熱輸送―フーリエの法則を表す式

JQ=−λdTdxJ_Q=-\lambda\frac{dT}{dx}

JQJ_Qは(W/m²)、λ\lambdaは熱(W/m/K)であり、負号は高温側から低温側への向きを示す。

熱伝導による温度の平滑化

熱 λが媒質の熱の通しやすさを表す。

flowchart TD
  A["温度勾配と<span class='jp-term jp-term-diagram' title='heat flux'>熱流束</span>"] --> B
  B["熱伝導による温度の平滑化"] --> C
  C["熱<span class='jp-term jp-term-diagram' title='conductivity'>伝導率</span> λが媒質の熱の通しやすさを表す"] --> D
  D["血流と代謝を含む生体熱輸送"]

血流と代謝を含む生体熱輸送

の法則は、温度勾配に比例するを定める点でのと同型である。比例係数である熱λ\lambdaは媒質の熱の通しやすさを表し、流入・流出する熱は変化の一部としてへ入る。

負号は高温側から低温側への熱輸送を表す。生体では血流による熱輸送と代謝産熱も大きく、組織温度を則だけで予測できない。

まとめ

物質・熱の輸送則は、勾配、輸送係数、ならびに連続体近似の適用範囲を分けて解釈する。12

  • 温度勾配はを駆動する。の法則はのと同型である。
  • 熱 λが媒質の熱の通しやすさを表す。
  • 負号は高温側から低温側への熱輸送を表す。

出典

  1. 1.Revised Formulation of Fick's, Fourier's, and Newton's Laws for Spatially Varying Linear Transport Coefficients(ACS Omega・2019)拡散・熱伝導・粘性流の線形輸送則と、輸送係数が空間変化する場合の注意閲覧 2026-08-21
  2. 2.The Stokes-Einstein-Sutherland Equation at the Nanoscale Revisited(Small・2024)拡散係数、粒子径、粘性、温度を結ぶStokes–Einstein関係と適用限界閲覧 2026-08-21