生物物理学

生物物理学 · 21.05

静止膜電位

Resting transmembrane potential

🧠 典型的な神経細胞のは約−70 mVである。 静止時にK⁺透過性が高いためVmはK⁺へ近づく。

K⁺透過性と静止電位

静止時の膜はK⁺漏洩チャネルの寄与が大きいのでVmはE_Kへ近づくが、Na⁺やCl⁻の有限透過性が値をずらす。ポンプは直接小さな起電性電流を作るだけでなく、長期的に濃度勾配を維持する。

漏洩電流が釣り合うまで

少量のNa⁺漏洩などで完全にはEKと一致しない。

flowchart TD
  A["K⁺透過性と静止電位"] --> B
  B["漏洩電流が釣り合うまで"] --> C
  C["少量のNa⁺漏洩などで完全にはEKと一致しない"] --> D
  D["ポンプが保つ定常状態"]

ポンプが保つ定常状態

静止時はK⁺透過性が高いため、膜電位VmV_mはK⁺のへ近づく。ただしNa⁺やCl⁻もわずかに透過するので完全にはEKE_Kと一致せず、複数イオンの濃度とを組み合わせるGoldman–Hodgkin–Katz方程式で近似する。

が濃度勾配を維持する定常状態であり真の平衡ではない。は電流のが0となる定常値であり、各イオンが個別に平衡にある状態ではない。

まとめ

膜電位は、イオン濃度勾配、選択透過性、を一体として扱う。12

  • 典型的な神経細胞のは約−70 mVである。静止時にK⁺透過性が高いためVmはK⁺へ近づく。
  • 少量のNa⁺漏洩などで完全にはEKと一致しない。
  • が濃度勾配を維持する定常状態であり真の平衡ではない。

出典

  1. 1.The enduring legacy of the constant-field equation in membrane ion transport(Journal of General Physiology・2017)Nernst・Goldman–Hodgkin–Katz型の膜電位・イオン輸送モデルの前提と応用閲覧 2026-08-21
  2. 2.The critical role of logarithmic transformation in Nernstian equilibrium potential calculations(Advances in Physiology Education・2017)選択透過性膜のイオン濃度比、Nernst平衡電位および対数関係閲覧 2026-08-21