Dermatology

Dermatology · 3-01

皮膚の構造

Structure of the Skin

前提:正常
皮膚・付属器:表皮皮膚・付属器:真皮と皮下組織皮膚・付属器:付属器皮膚・付属器:皮膚の受容器
疾患
化膿性汗腺炎
症状
水疱落屑

🧠 全体像:皮膚は表皮、真皮、皮下組織からなり、毛包・・汗腺・爪などの付属器を含む。バリア、感覚、、免疫、ビタミンD合成という機能は、各層の細胞と構造が連続して働くことで成立する。

皮膚の三層構造

主な構成 主な機能
表皮 を主体とする。血管をもたない 物理・化学・微生物バリア、色素、
真皮 コラーゲン、弾性線維、基質、血管、神経、付属器 張力と弾性、栄養、感覚、、創傷治癒
皮下組織 脂肪小葉と、より太い血管・神経 緩衝、、エネルギー貯蔵、皮膚の可動性

表皮と真皮の境界にはがあり、表皮を真皮へ固定する。の凹凸は接着面積を広げ、摩擦力に抵抗する。

表皮の層と分化

表皮は深部から浅部へ次のように並ぶ。

主要所見
基底層 分裂能をもつが1層に並ぶ。とMerkel細胞を含む
結合がに見える。を含む
顆粒と顆粒がバリア形成に働く
手掌・足底など厚い皮膚で明瞭
核を失ったと細胞間脂質が「煉瓦と」状のバリアを作る
flowchart TD
  A["基底層:増殖"] --> B["<span class='jp-term jp-term-diagram' title='stratum spinosum'>有棘層</span>:<span class='jp-term jp-term-diagram' title='keratin'>ケラチン</span>形成と<span class='jp-term jp-term-diagram' title='intercellular adhesion'>細胞間接着</span>"]
  B --> C["<span class='jp-term jp-term-diagram' title='granular layer'>顆粒層</span>:角化・脂質放出"]
  C --> D["<span class='jp-term jp-term-diagram' title='stratum corneum'>角層</span>:透過性バリア"]
  D --> E["<span class='jp-term jp-term-diagram' title='desquamation'>落屑</span>"]

のターンオーバーは一定ではなく、炎症や乾癬などで短縮する。バリア障害の指標となる。

表皮の主要細胞

細胞 役割
と脂質バリアを形成し、サイトカインも産生する
メラニンを合成し、としてへ渡して紫外線から核を守る
として抗原を捕捉・提示する
Merkel細胞 基底層に位置し、触覚受容に関与する

皮膚色の差は主に数ではなく、の量・大きさ・分布・分解の差による。

真皮と皮膚付属器

真皮は疎な結合組織のと、太いコラーゲン束をもつからなる。I型・III型コラーゲンが強度を、弾性線維が力を与える。

付属器 構造・分布 機能
毛包・毛 多くの皮膚に分布。を伴う 保護、感覚、
毛包へ開口する腺。手掌・足底にはない による潤滑と抗微生物作用
全身、とくに手掌・足底・額に多く、皮表へ直接開口 発汗による
腋窩、などで毛包へ開口 思春期以降に分泌し、細菌分解で体臭に関与
からなる 末端の保護と精密動作

感覚には、Meissner小体、Pacinian小体などが関与する。真皮血管叢とは熱放散を調節する。

臨床との対応

  • 表皮内のの接着障害はにつながる。
  • 真皮コラーゲンの過剰沈着は強皮症、破壊は萎縮や脆弱性を来す。
  • 毛包単位の炎症は、汗腺の閉塞や炎症は汗疹・に関係する。
  • 皮膚病変の深さを「表皮内・表皮真皮境界・真皮・皮下」で捉えると、形態と病理が結びつく。

まとめ

  • 皮膚は表皮、真皮、皮下組織と付属器から構成される。
  • 表皮は基底層からへ分化し、と細胞間脂質がバリアを作る。
  • 真皮は支持、栄養、感覚、、創傷治癒を担う。
  • 組織学的な障害部位を考えることが、皮膚疾患の形態理解につながる。