Dermatology

Dermatology · 3-09

表皮前癌病変

Premalignant Epidermal Lesions

前提:病態
化生・異形成(病態機序)化学・放射線による発癌
疾患
皮膚有棘細胞癌

🧠 全体像:表皮異形成を基盤とし、一部がへ進展する。の異形成、は表皮全層のであり、同義ではない。

日光角化症

は、長年の紫外線曝露で生じる性腫瘍で、顔面、耳介、禿頭部、、前腕などに好発する。

所見 内容
形態 触れるとざらつく紅色〜・丘疹、付着性鱗屑・角化
背景皮膚 萎縮、、黄白色の
、色素型、苔癬様、Bowen様など
急速増大、圧痛、、潰瘍、出血は浸潤性cSCCを疑う

個々のAKが退縮・持続・進展するかを正確に予測できず、多発例では全体が発癌リスクをもつ。

その他の角化性病変

病変 意義と対応
角質が円錐状に突出する形態診断。基部は疣贅、AK、SCCIS、浸潤性cSCCなどであり、基部を含めて病理評価する
数週で急速増大する対称性結節で中央をもつ。し得るがcSCCと確実に区別できず、通常はcSCCとして完全切除する
手掌・足底の多発角化性丘疹。慢性曝露歴と多発リスクを評価
関連角化症 タール・煤などの部に生じ、曝露低減と腫瘍監視を行う
慢性放射線皮膚炎 萎縮、硬化、色素異常、、潰瘍を背景にcSCCなどが生じ得る

放射線による一過性紅斑・脱毛・色素沈着と、不可逆的な萎縮・線維化・潰瘍・発癌を区別する。

HPV関連上皮内病変

ではヒトパピローマウイルス関連の低度・高度扁平上皮内病変(low-/high-grade squamous intraepithelial lesion:LSIL/L)が生じる。部位ごとの分類とスクリーニング体系に従い、Lは浸潤癌予防のため治療・追跡する。すべての皮膚AKやがHPV由来ではない。

診断

flowchart TD
  A["ざらつく角化性病変"] --> B["<span class='jp-term jp-term-diagram' title='inspection'>視診</span>・触診・<span class='jp-term jp-term-diagram' title='dermoscopy'>ダーモスコピー</span>"]
  B --> C["薄い典型的AK"]
  B --> D["<span class='jp-term jp-term-diagram' title='induration'>硬結</span>・圧痛・潰瘍・急速増大"]
  C --> E["病変治療またはフィールド治療"]
  D --> F["十分な深さの生検"]
  F --> G["SCCISか浸潤性cSCCかを判定"]

AKは悪性黒色腫・は湿疹・乾癬、は疣贅・cSCCと鑑別する。診断不確実、治療抵抗性、侵入疑いでは生検する。

日光角化症の治療

方針 選択肢
個別病変治療 、選択例で切除
フィールド治療 外用、外用など
予防 日陰、防護衣、広域スペクトラム日焼け止め、人工日焼け回避

、部位、肥厚、免疫状態、患者の許容できる炎症反応と通院条件から選択する。レーザーやケミカルピーリングは選択肢になり得るが、第一選択は診断確実性とエビデンスを考慮して決める。

まとめ

  • AKは紫外線による異形成で、一部がcSCCへ進展する。
  • AKとは同義ではなく、はSCC in situである。
  • は形態名であり、基部の病変を生検する。
  • はcSCCと区別困難なため、原則として切除・病理評価する。