Dermatology

Dermatology · 3-08

皮膚有棘細胞癌

Cutaneous Squamous Cell Carcinoma

前提:病態
化学・放射線による発癌パピローマウイルス
疾患
眼皮膚白皮症色素性乾皮症皮膚有棘細胞癌

🧠 全体像由来の浸潤癌で、紫外線損傷、慢性炎症、免疫抑制を背景に発生する。よりリンパ節・遠隔転移の可能性が高く、腫瘍径だけでなく深さ、を評価する。

危険因子と発生母地

分類 代表因子
紫外線・皮膚形質 慢性日光曝露、色白、
in situ(SCC in situ)
慢性障害 、慢性潰瘍・瘻孔、放射線皮膚炎、
免疫・感染 臓器移植後などの免疫抑制、特定部位の
化学・遺伝 など

慢性創傷やから生じるは遅れて気づかれ、侵襲性が高いことがある。免疫抑制患者では多発・再発・転移リスクが上がる。

臨床像

日光露出部の硬い角化性丘疹・結節・局面として現れ、鱗屑、痂皮、潰瘍、出血を伴う。高分化型ではや角化が目立ち、低分化型では様で軟らかく見えることがある。圧痛、疼痛、は珍しくなく、とくにを示唆する疼痛・を見逃さない。

診断

生検は浸潤の深さと高リスク組織所見を評価できる深さで行う。病理報告では、腫瘍厚・浸潤レベル、神経周囲・を確認する。高リスク例では所属リンパ節を触診し、疑わしければ超音波、CT、MRI、PET/CTと穿刺・生検を選ぶ。

Brigham and Women’s Hospital分類

高リスク因子 定義
腫瘍径 2 cm以上
低分化
直径0.1 mm以上の神経への浸潤
深部浸潤 を越える浸潤
病期 高リスク因子数・病変
T1 0個
T2a 1個
T2b 2〜3個
T3 4個または骨浸潤

この分類は転移を補助する。解剖部位、免疫抑制、再発、病理所見なども含めて判断する。

治療

状況 主な治療
低リスク原発cSCC 標準切除。一般に4〜6 mmの臨床を確保し、中層まで切除
高リスク・再発・重要部位 または完全な周辺・深部断端評価
切除困難 根治的放射線療法を症例ごとに検討
所属リンパ節転移 リンパ節郭清を中心に、放射線・全身治療をに選択
局所進行・転移 など

高リスク例で明瞭な断端が確認できるまで、複雑な組織再建を急がない。や外用薬は浸潤性cSCCの標準ではない。2025年には、手術と放射線後も再発高リスクのcSCCに対するが承認されており、適応地域と患者条件を確認する。

予防と追跡

皮膚全体と所属リンパ節を定期診察し、新規角化性病変を早期に生検する。臓器移植患者では免疫抑制レジメンの調整可能性を移植チームと検討し、厳格な紫外線防御を行う。

まとめ

  • cSCCは転移し得る癌で、免疫抑制・慢性瘢痕・が重要である。
  • 角化性結節だけでなく、疼痛・・治りにくい潰瘍もとなる。
  • 生検で深さと高リスク病理所見を評価し、所属リンパ節も診察する。
  • 低リスクは標準切除、高リスクはMohs手術などの完全断端評価を選ぶ。