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慢性扁桃炎と扁桃摘出術

Chronic tonsillitis. Tonsillectomy

疾患
急性扁桃炎・扁桃周囲膿瘍

🧠 全体像:慢性・では、陰窩内のによりを生じる。は感染回数、、膿瘍、腫瘍疑いなど、利益がを上回る場合に行う。

慢性・反復性扁桃炎

原因は単独ではなく、ウイルス・複数細菌、などが関与する。陰窩排泄不良とにより線維化・し、膿栓・扁桃結石を形成する。

  • 反復する
  • ・不快な味、膿栓
  • 感、
  • 診察では、陰窩膿栓、周囲発赤を認めることがある

病歴と診察が中心で、の単独上昇で慢性扁桃炎・手術適応を決めない。脱毛、、関節炎などを一律に「扁桃原病」とみなさず、それぞれの疾患を適切に診断する。

扁桃摘出の主な適応

反復感染

小児では記録された咽頭感染が「1年に7回以上」「2年間それぞれ5回以上」「3年間それぞれ3回以上」で、各回に発熱、頸部リンパ節、扁桃滲出、陽性などが伴う場合に手術を選択肢とする。それ未満では原則として経過観察する。1

頻度基準を満たさなくても、複数の抗菌薬不耐、、複数回のなどはとなる。

その他

  • 小児のまたは閉塞性で、扁桃肥大によるが疑われる場合。は重症度評価や高リスク例で重視する2
  • 悪性腫瘍疑い・左右差のある急速な扁桃腫大
  • の反復、選択された膿瘍期手術
  • 個別に評価された慢性扁桃炎・扁桃結石・

、未補正の、重い・麻酔リスクでは延期またはリスク是正を行う。

手術手順

  1. 全身麻酔・下に、肩枕で頸部を伸展するとする。
  2. 開口器でを確保し、扁桃を把持して内側へ牽引する。
  3. と扁桃の移行部に粘膜切開を置く。
  4. と筋層の間の扁桃床をから剥離する。
  5. 、鋭的・鈍的操作、エネルギーデバイスなどで切離する。
  6. ・圧迫・で確実に止血する。

冷鋼、電気手術、、レーザーなどがあり、術式は出血・疼痛・施設経験を踏まえて選ぶ。

周術期管理

  • 小児では術中単回静注を用いる。
  • 術後鎮痛は、または両者を基本とする。
  • 小児へ周術期抗菌薬をルーチン投与しない。
  • 12歳未満の小児に後のを用いない。
  • 3歳未満、、または肥満、、頭蓋顔面異常、神経筋疾患など術後呼吸器が高い小児では、術後入院監視を検討する2

合併症

時期 主な合併症
術中・早期 出血、、歯牙・口唇損傷、血液誤嚥、麻酔合併症
24時間以内 一次出血、、悪心・嘔吐
24時間以降 二次出血、疼痛、脱水、摂食不良、感染
遅発 など

吐出、頻回嚥下、血性唾液はの徴候で、緊急評価が必要である。

まとめ

  • 慢性扁桃炎をだけで説明しない。
  • 小児では記録された頻度とから手術適応を決める。
  • 術後疼痛と脱水を積極的に管理し、出血徴候を明確に説明する。

出典

  1. 1.Clinical Practice Guideline: Tonsillectomy in Children (Update)(Otolaryngology–Head and Neck Surgery・2019)小児の閉塞性睡眠呼吸障害ではPSGを全例必須とせず高リスク例で重視し、術後監視を年齢・OSA重症度と併存症から判断すること閲覧 2026-08-09
  2. 2.Efficacy of tonsillectomy for recurrent throat infection in severely affected children. Results of parallel randomized and nonrandomized clinical trials(The New England Journal of Medicine・1984)厳格な適格基準を満たす重症反復性咽頭感染の小児では扁桃摘出により追跡2年間の咽頭感染頻度が有意に低下した一方、非手術群でも多くが軽症で経過したため治療は個別化を要すること閲覧 2026-08-13