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口腔・咽頭の良性腫瘍と前癌病変

Benign tumors and precancerous lesions of the oral cavity and the pharynx

前提:病態
口唇・口腔・咽頭の病理
疾患
リンパ管奇形脂肪腫白板症

🧠 全体像:口腔・咽頭の良性腫瘍は部位と組織で多彩である。一方、・口腔などは「」として、持続性、、潰瘍、赤色成分を評価し、疑わしい部位を生検する。

部位別の良性病変

部位 主な病変
上咽頭 、線維腫、
口腔・ 、乳頭腫、、線維腫、
まれ。線維腫、、乳頭腫、血管腫、腺腫など

若年性鼻咽腔血管線維腫

思春期男性のと反復を特徴とする。コンピュータ断層撮影(CT)/で評価し、出血リスクのため安易な生検をしない。外科切除を中心に、術前に系などのを塞栓することが多い。

リンパ管奇形

従来「」と呼ばれた低流速で、多くは先天性で小児期に発見される。頸部外側に多いが、舌・口腔底・咽頭へ及ぶと嚥下・気道を障害する。

旧称 現在の理解
毛細管性・ 現在は主に性・胞性・混合型の形態で評価し、旧称とは一対一に対応しない
主に胞性病変
血管 静脈成分などを含む混合型奇形

超音波・で範囲を評価する。治療は性・胞性・混合型の形態、範囲、機能障害により、手術、薬物療法などを組み合わせ、全例を単純切除するわけではない1

口腔潜在的悪性疾患

白板症

他の疾患として分類できない、擦っても取れない白色局面である。摩擦性角化症などの反応性を除外して診断する。喫煙、飲酒、慢性刺激が関連し、口底・・舌腹側などは注意を要する2

  • より非、赤色成分、結節、潰瘍、が高リスク
  • 最も異形成が疑われる部位を含めて生検し、の有無と程度を評価する2
  • 禁煙・と刺激除去を行い、異形成・臨床リスクに応じ切除または厳密に追跡する

紅板症

他疾患で説明できない色局面で、よりを含む割合が高い。無痛でも速やかに生検する。で出血しやすいことがある。

口腔扁平苔癬

、紅斑、びらん・疼痛を呈する慢性炎症性疾患である。C型肝炎、薬剤、歯科材料との関連を病歴に応じ検討する。

  • 症候性病変は強力局所ステロイドを第一選択とする3
  • 少数ながら扁平上皮癌へ進展しうるため、びらん・潰瘍・・形態変化を長期追跡し、疑わしければする3

白色海綿状母斑

多くは若年から両側にみられる、無症候性の厚くの白色局面で、良性遺伝性角化異常である。典型例は治療不要で、カンジダ・と鑑別する。

色素性母斑

口腔はまれで、多くは境界明瞭な褐色〜青色の斑・丘疹である。新規発症、増大、、潰瘍など悪性黒色腫を否定できない場合はを検討する。

ボーエン病

扁平上皮癌上皮内で、境界明瞭な紅斑性・鱗屑性局面として皮膚・粘膜に生じる。免疫抑制、紫外線、部位によりヒトパピローマウイルスが関連し、生検で確定して切除などを行う。

診断の流れ

flowchart TD
    A["持続する口腔・咽頭病変"] --> B["色、<span class='jp-term jp-term-diagram' title='stroke/scratch (stimulus)'>擦過</span>性、潰瘍、<span class='jp-term jp-term-diagram' title='induration'>硬結</span>、頸部リンパ節を評価"]
    B --> C{"2週間以上持続<br>または<span class='jp-term jp-term-diagram' title='finding'>高リスク所見</span>?"}
    C -->|"はい"| D["適切な部位を生検"]
    D --> E["異形成・<span class='jp-term jp-term-diagram' title='carcinoma in situ, CIS'>上皮内癌</span>・浸潤癌を判定"]
    E --> F["切除、危険因子介入、長期追跡"]
    C -->|"いいえ"| G["原因治療後に再診で消退確認"]

まとめ

  • できないをすべてと呼ばず、他疾患を除外する。
  • は無痛でも悪性度の高い病理を含みやすい。
  • 良性に見える病変でも、増大・・潰瘍・頸部リンパ節があれば生検する。

出典

  1. 1.American Association of Oral and Maxillofacial Surgeon's Position Paper on Oral Mucosal Dysplasia(Journal of Oral and Maxillofacial Surgery・2023)白板症、紅板症、口腔扁平苔癬などは悪性化リスクが異なる口腔潜在的悪性疾患で、生検と追跡を個別化すること閲覧 2026-08-09
  2. 2.Oral Lichen Planus: An Update on Diagnosis and Management(American Journal of Clinical Dermatology・2024)症候性口腔扁平苔癬では強力局所ステロイドが第一選択で、約1%の扁平上皮癌化を検出するため追跡を要すること閲覧 2026-08-09
  3. 3.Management and Outcomes of Pediatric Lymphatic Malformations: A Systematic Review From the APSA Outcomes and Evidence-Based Practice Committee(Journal of Pediatric Surgery・2024)リンパ管奇形は大嚢胞性で硬化療法が最も有効で、範囲と型に応じ手術・薬物療法を含む集学的治療を選ぶこと閲覧 2026-08-09